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【二次元世界に強くなる現代オタクの基礎知識】書評と読書メモ [本/ハウツー]


二次元世界に強くなる  現代オタクの基礎知識

二次元世界に強くなる 現代オタクの基礎知識

  • 作者: ライブ
  • 出版社/メーカー: カンゼン
  • 発売日: 2017/07/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【二次元世界に強くなる現代オタクの基礎知識/17年7月初版】


小説とかアニメって、元ネタがあるじゃないですか。
ガンダムだったらスペースコロニーとか、エヴァンゲリオンなら死海文書とか。

そういうものを2~3pずつ集めた基礎知識集です。
たとえば九字護身法だとこんな感じ。

クリックで拡大↓
九字護身法図解.JPG



どんなものが解説されてるか目次は以下。


DSC_0960.JPG



DSC_0961.JPG



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ゲームの元ネタみたいなのがいっぱいあります。
オーディン、バハムート、エリクサー、ラグナロク、おれのエクスカリバー・・
ちなみにラグナロク。北欧神話です。神々と巨人との間におこる最終戦争のこと。
最後は炎の剣で世界樹が燃やされ、世界は滅びる。

これ、小説とかマンガ書こうと思ってる人は、手元にあると便利。
この本眺める⇒興味あるものチョイス⇒それを深く調べる⇒元ネタにする

いまの時代、文学賞公募が多いんですよ。懸賞金がもらえる。
短編小説(原稿用紙30枚)で10~50万円とか。町おこし的な。
まちがって映画化でもされた日にゃ、聖地巡礼で観光客がワンサカやってくる。

長編小説書く気力はないけど、短編なら書けるって人多いと思います。
大体このブログで1記事平均3000文字ぐらい。たったブログ4記事分で50万円ゲット。
ウハウハですよね。

みなさんも短編小説で小遣いゲット、いかがでしょうか?


以下に本書から5点だけ読書メモを。


ブードゥー教とは


16~19世紀にかけて、アフリカのあらゆる場所から黒人がハイチに集められ、
奴隷として強制労働を強いられていた。
そういった黒人たちが、他宗教の要素を取り入れてつくったのがブードゥー教だ。

ブードゥー教は教義や経典が存在せず、宗教法人として認可された教団も皆無だ。
そのため民間信仰と考えるのが正しい。

ブードゥー教の司祭は、魔術によるケガや病気の治療など医者のような役目を担った。
政治においても活躍した。

アメリカのニューオーリンズには、昨今もブードゥー教に対する信仰が根強く残っている。

ブードゥー教にはゾンビを生成するゾンビパウダーが存在し、生きた人間をゾンビにする。
理由は人間に罰を与えるためだ。精霊になるどころか生まれ変わることもできないゾンビ。
この罰は死よりも恐ろしいとされ、地域によっては死者の首を切り落とすなど、
ゾンビ化を防ごうとするほどである。




スペースコロニーとは


1969年アポロ11号が月面着陸に成功。
このときプリンストン大学のジェラルド・オニール博士が学生とセミナーを行っており、
その中でスペースコロニー案が誕生した。

オニール博士は、宇宙空間に地球環境を再現した都市を建設し、
数万から数十万の人々を移住させることで、激増しつつある地球人口を減らせると構想。
この都市を「スペース・コロニー」と名付けて提唱した。

その後1974年にニューヨークタイムズで発表され、大きく世間に知られた。
日本では1979年にガンダムがこの案をもとにつくられ、誰もが知ることになる。

スペースコロニー構想はNASAに引き継がれ、
研究がすすめられた結果、月の軌道上のラグランジュポイントなら、
スペースコロニーを設置できるだろうと考えられている。

現在技術的にはスペースコロニーをつくれる域に達したが、唯一の障壁は資金だ。
日本円にして60兆円が必要とされ、世界政府でもできない限り無理である。


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タイムパラドックスとは?簡単に 


もしタイムトラベルができたとして、自分が生まれる前の時代に行き自分の親を殺すとする。
そうすると「過去の時点で親は死んだのだから自分は生まれることはない。
しかし自分が生まれなければ親が死ぬことはない」という矛盾が発生してしまう。




死海文書とは


ヨルダンに死海と呼ばれる塩湖がある。
この死海周辺にある洞窟から、900点以上の写本群が見つかった。
ヘブライ語で書かれた旧約聖書やその関連図書など。
この文書はそれまで発見された最古の聖書関連文書より、
さらに古い紀元前に制作されたことが判明し、20世紀最大の発見とまで言われている。
これらの文書は発見された場所から死海文書と呼ばれる。
その解釈がバチカンの権威をおとしめるため、
バチカンが隠ぺいしようとする陰謀論が生まれた。




バベルの塔とは


バベルの塔とは、旧約聖書の創世記に登場する伝説上の塔のこと。
ノアの大洪水後、ノアの子孫である人間が増え続け、
彼らは石造のかわりにレンガで建築物を作るようになる。

これまでにない技術を手にした彼らは、天にも届く塔を建て、その力を誇示しようとした。
目的は神への挑戦、反抗のためといわれる。

神はそんな彼らの驕りを怒り、それまで1つだった言語を混乱させた。
お互いの言葉がわからず意思疎通ができなくなった人間たちは、協力体制が崩壊。
塔の建設を断念した。

この物語から、のちに実現困難なこと、神を冒涜するようなことが、
バベルの塔に例えられるようになった。




欲ぶかい僕は叫ぶ♪
バベル バベル 僕を見て♪
だけど その壁は崩れようとしてる♪
僕たちは弱い♪
高い場所から降りて♪
元いた場所に立つべきだ♪



デビュー作で感動してずっと買ってるバンド。
Wikiのエピソードがおもしろかった。ジェイク・バグいわくマムフォード&サンズは、
メンバーがパブリックスクール出身のアッパーミドル階級なので、
「バンジョーを持った金持ち野郎にしか見えない」とコメント。
ノエル・ギャラガーいわく、
「レディオヘッドはクソだけど、マムフォード&サンズは好きだ。あんな曲を書いてみたい。」と。
マムフォード&サンズで、バベル♪ 2013年グラミー最優秀アルバムからの1曲。




もしあなたが短編小説を書いてみるのなら、
オーヘンリーの短編集を読まれることをおすすめします。
世界でいちばん優れた短編集を読むことは、書くことの助けになります。

ぼくの好きな「水車のある教会」全文和訳がありました。アグレイア印の小麦粉の話です。
http://blog.livedoor.jp/hollyhocksld-o.henry_church_wheel/archives/26023610.html
こういうブログ記事は、ほんとにありがたい。



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  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/02/10
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(関連記事)
【誰がこれからのアニメをつくるのか?/数土直志/17年3月初版】
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コメント 10

青山実花

こういった、ちょっとした知識があれば、
本を読んだり、
映画を観たりしても、
さらに深く意味が理解できるのでしょうね。
面白そうですので、
図書館に予約を入れました^^

by 青山実花 (2017-11-18 23:07) 

扶侶夢

いつもながら有益な書籍情報ありがとうございます。
コンパクトにまとめられたネタの参考書みたいで面白いですね。
by 扶侶夢 (2017-11-19 02:02) 

don

青山実花さん、こんにちは~
もしなにか創作するなら、手元に欲しくなる一冊です。
これ買って短編公募でもしようかなって思いますよ。
[__犬]
by don (2017-11-19 17:40) 

don

扶侶夢さん、こんにちは~
こちらこそ、ありがとございます~
創作する時の、アイデア探索にぜひどうぞ。
[__犬]
by don (2017-11-19 17:42) 

サンフランシスコ人

「16~19世紀にかけて、アフリカのあらゆる場所から黒人がハイチに集められ、奴隷として強制労働を強いられていた。」

アフリカのあらゆる場所?.....サンフランシスコの黒人新聞にそんな事実は一度も出た事がないです.....

http://sfbayview.com/


by サンフランシスコ人 (2017-11-20 05:25) 

don

サンフランシスコ人さん、こんにちは~
黒人用の新聞があるんですか。なるほど。
[__犬]

by don (2017-11-20 12:24) 

サンフランシスコ人

私は大学で"「黒人学」も勉強しましたが、「アフリカのあらゆる場所から黒人がハイチに」はありませんでした...
by サンフランシスコ人 (2017-11-21 06:57) 

don

サンフランシスコ人さん、こんにちは~
そうなんですか。なかったですか。
[__犬]
by don (2017-11-21 12:21) 

サンフランシスコ人

アフリカは巨大だし、一国だけがアフリカのあらゆる場所を植民地支配したことがないです...
by サンフランシスコ人 (2017-11-22 08:15) 

don

サンフランシスコ人さん、こんにちは~
アフリカ、でかいですよね。一度は行ってみたいなぁ[__犬]
by don (2017-11-23 15:03) 

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