SSブログ

女衒はクズ。「池袋ウエストゲートパーク13」より [本/文学芸術]


裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/09/15
  • メディア: 単行本


【池袋ウエストゲートパーク13 裏切りのホワイトカード/石田衣良/17年9月初版】


みなさんは、ずっと見てる続きものってありますか?
ぼくはワンピースと、このIWGPは新作が出れば読んでる。
さいきんはドクターXにハマってます。プライムで連ドラとか一気見するようになった。

IWGP面白いんですよ。
とはいえ直近の11と12は面白くなかった。
少年モノだからおもしろかったんですが、おっさんになってもGボーイズやってる。
設定に無理があって、なんか感情移入できなくなった。

無理な設定に慣れたからかもしれませんが、13は面白かった。
いや慣れじゃなくて、単純にストーリーが面白かった。
サルとかゼロワンとか、警視正とか、過去の人脈がだいぶ出てきたので。

パターンは決まってて、旬な事件に絡めた物語。
今回は、ネットの誹謗中傷、風俗&ドラッグ、スピリチュアルビジネス、カード詐欺。
4つの犯罪に絡まった話です。

いつも思います。よくこんな面白い話を思いつくなあと。

小説はあんまりメモ残さないんですが、
今回は犯罪の手口がわかりやすかったので、後学のためにメモしときます。


▼広告▼





現代の女衒、風〇スカウトはクズ男


最初はすごく優しく紳士的に振る舞う。そして女を自分に惚れさせる。
ホテルに行く。「海外産の媚薬」といって、水に溶いた覚せ〇剤を直接「ねん膜」に擦りこむ。

覚〇い剤の隠語は、シ〇ブ、エス、アイス。
シ〇ブはドラッグに骨までしゃぶられるからシャ〇。
ポン中は、注射器=ポンプ中毒の略語。

さいきんエスのトレンドは変わってる。静脈注射から「あぶり」へ。
アルミホイルに結晶をのせ、下からライターであぶりその煙を吸う。
効果はポンプほどダイレクトではないが、3~4時間持続するという。

注射より多量の覚〇い剤を必要とするので、売人としてもそちらのほうが商売になる。
常用者は身体に針の跡が残らない。どっちにしてもメリットがある方法。

シ〇ブ漬けにしたうえで女をAVに売るか、風〇に沈める。
さいきんは熟女系が人気だから、アラフォーでもルックスがよければカネになる。
スカウトは一定額のキックバックを、その女が仕事をしてる限りもらえる。
店側としては、女のメンテナンス料みたいなもの。

もっと悪いやつは、女の仕事が会社の経理とかなら、会社から直接カネを引っ張ることを考える。
業務上横領の強要。短期間で多額のカネを引っ張れる。
覚せい剤のことをばらすといえば、免職になるので女はすぐに落ちる。
この手の犯罪は当人は重罪だが、示唆したほうはするりと罪を逃れることが多い。
いい年をして恋に狂った方が悪いという。

もっと最低なのは親子どんぶり、
娘がいる場合、どっちにもエスを教え込む。母親をソー〇に、娘をA〇に売る。
18歳までは裏〇俗で稼がせて、18歳になると同時にA〇デビュー。
娘は子供なので、母親のことで脅すと簡単に落ちる。




心霊やスピリチュアル系のビジネスモデル


相談事に行くと、所定のフォーマットにプロフィールを書かされる。
相談料は1時間8千円。オプション料金は、先祖供養5万円、水子供養5万円、
妊娠祈願3万円、浮気封印3万円。

守護霊、過去生、霊障の話などをして、水晶などを売る。
Sサイズ20万円、M45万円、L70万円。大きさでご利益がかわると吹き込む。

もう少し今風なのは、オーガニックカフェ風の店構え。
美人な女性がオーナーで、レッスン主体。レッスンにより魂のステージを上げる。
短期レッスンで、3カ月で15万円ほどの費用。


▼広告▼





特殊詐欺ビジネス


特殊詐欺の16年被害額は400億円。
発覚件数は1万4千件強、検挙数は3分の1の4500件。
出し子は3千人弱逮捕されてる。通常特殊詐欺の出し子の取り分は7%。
出し子は末端のアルバイト。捕まえても本当に悪い奴は捕まらない。





リル・パンプでグッチ・ギャング♪
リル・パンプってリアルGボーイズですよね。えげつない。
17歳でイケメンだから大ヒット。息子が正月に帰省した時口ずさんでました。
グチギャン、グチギャン言うてるから、なんやそれと。この動画流行ってると教えてくれた。

リル・パンプについて。米wikiによると、
複数の学校から追放されたのち、再生学校からも追放。追放理由は戦闘と暴動。
本人は音楽なんかやる気はなかったけど、スモークに仲間に引き込まれた。
歌詞はほんとにヤクザです。本人はあらゆるクスリに精通してると豪語。
コデインとか咳止めシロップとかコカ〇ンとかメタンフェタミンとか。まだ売る気か。
もう音楽のほうがカネになるよ。イケメンは得やね。




Lil Pump

Lil Pump

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 2018/01/30
  • メディア: CD




(関連記事)
【詐欺の帝王/溝口敦/14年6月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-10-04

【フィリピンパブ嬢の社会学】要約まとめ
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2017-04-08

【リベンジポルノ 性を拡散される若者たち/渡辺真由子/15年11月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2016-02-13

【日本の風俗嬢/中村敦彦/14年8月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2014-10-28


▼広告▼



nice!(16)  コメント(4) 
共通テーマ: