【フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/ELジェイムズ/12年11月初版】
Fifty Shades三部作で、世界売上6300万部達成だとか。ユニバーサルピクチャーズで映画化も決まってます。『ダ・ヴィンチ・コード』『ハリー・ポッター』を超える、史上最速ベストセラーとの事。

2作目がフィフティシェイズダーカー(13年2月発売)3作目がフィフティシェイズフリード(13年5月発売)と三部作を読んで話が完結します。これはその1作目です。

作者はロンドン在住の主婦。夫と二人の息子がいるELジェイムズ。もとテレビ局役員でwikiによると1963年生まれで10代の息子が二人いるようです、結婚して20年以上とも。

ネットで発表した趣味の小説をベースに書き上げ、米国の大手出版社から発売されるとハリポタを抜くほどの記録的ベストセラーとなりました。英語は第一言語4億人、第二言語4億人、話せる人が8億人なので(合計16億人)、単純に日本の10倍以上のマーケットがあるということか。
恵まれています。

小説というのは、あらゆる予備知識なしで読むのが一番面白いと思います。三部作のあらすじをイーグルスのTwenty-Oneの下に書いたので、本や映画を見る予定の方は読まないほうがいいかも。

21歳、人生は朝日のように始まったばかり♪





ワシントン州立大学の卒業を間近に控えた21歳のアナスタシアは、これまで恋らしい恋をしたことがない。ある日ルームメイトのケイトに頼まれ、超巨大企業のCEOにインタビューをする。

ケイトは学生新聞の編集長で、やっとのことで大学にも多額の寄付をするCEOのアポイントを得たのだが、風邪をひいてしまった。アナスタシアはケイトの代役だ。

インタビューに現れたCEOは、ギリシャ神のような美貌とクロイソス王の財力を持つ若き起業家、クリスチャングレイ。一目ぼれ、初めて会った瞬間、二人のあいだに恋の火花が散り、アナスタシアは生まれてはじめて恋心を知った。この人になら一番大切なものを捧げてもいい。

しかしクリスチャンには重大な秘密があった。彼はSMの世界の住人なのだ。鞭に手錠に足枷、調教にお仕置き。SMプレイの支配者として従属者である女性を肉体的に愛することしかできない。

クリスチャンは期限三ヶ月のSM契約を持ちかける。ふつうの恋愛に憧れるアナスタシアは、彼のものになりたいという気持ちや好奇心と、不安や嫌悪感とのあいだで戸惑い、揺れ動く。ましてや彼女はバージンだった。

クリスチャンがSM世界にのめり込んだのは、彼の生い立ちに原因があった。彼女とつきあううちに、彼はふつうの恋愛ができるようになるのか?二人の関係はどうなるのか。


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この第一作目は、SMに耐えられなくなったアナスタシアがクリスチャンの元を去るところで、終わっています。SMという屈折した愛情表現しかできないクリスチャン。しかし二人は深く愛し合っています。

翻訳版はまだですが、第二作は卒業して出版社に就職したアナスタシアが、クリスチャンの心の傷を癒しプロポーズされるまで。三作目は二人の子供ができ出版の仕事も成功するという。

イケメンな大富豪に惚れられて、彼の心の傷を癒し、素晴らしい家庭を築き、セックスの相性もぴったりという、現代のシンデレラストーリーでした。ハッピーエンドは好きなので、翻訳版最後まで読んでみようかな。ま、ほんとの人生はハッピーエンドの後、アフターシンデレラをどう過ごすかなんですけどね。

p.s. SMバーは何度か行ったことがありますが(ノンケですが、話のネタに)、ローソクを垂らすのは、あまり熱くありません。ああいう場所に集まる人は、人の痛みがわかる人が多かった。どうでもいい事かもしれませんが^^

(追記)映画の予告編です。ちなみに映画の5分の1はセックスシーンだそうで。初々しいカップルは要注意。




フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (上) (RiViERA)

  • 作者: E L ジェイムズ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/11/01
  • メディア: ペーパーバック





フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (下) (リヴィエラ)

  • 作者: E L ジェイムズ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/11/01
  • メディア: ペーパーバック




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【フィフティ・シェイズ・ダーカー/ELジェイムズ/13年2月初版】
 http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-05-25


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