アホとはなんて素晴らしいものであろう。アホ万歳。
と締めくくられる筒井康隆さんの新書です。
バカの壁よりおもしろいです。
バカの壁は人とのコミュニケーションの難しさを、難解に解説した本でしたが、
アホの壁は、自分はなぜこんなアホなことをしてしまうか、を平易に解説した本です。
<目次>
・なぜこんなアホな本を書いたか
・人はなぜアホなことを言うのか
・人はなぜアホなことをするのか
・人はなぜアホなけんかをするのか
・人はなぜアホな計画をたてるか
・人はなぜアホな戦争をするのか
・アホの存在理由について
ぼくも配慮ある沈黙ができない性質なので、読んでて身につまされました。
ついつい、話題に関係ない、いらん自慢話なんかしちゃうんですよね~
お恥ずかしい。。
なんであの時あんなアホなことをしてしまったのだろうと、
身がよじれるくらい後悔したことのある人にはおすすめです。
フロイトを引用して、筒井氏が事例をもとに解説してくれます。
戦争のはなしは、フロイトとアインシュタインの間で、
「なぜ戦争はおこるか」についてやりとりした手紙を紹介しています。
マルサスの罠ではありません。あしからず。
<ペンは剣より強し>
リシュリューの名言ですが、ほんとは「権力のもとでは、ペンは剣より強し」と言ったそうです。
国家に反旗を翻し、反乱をたくらむものに対して、
いつでも逮捕状や、死刑執行命令にペンでサインできるんだぞ、と脅したようです。
どちらかというと、某大新聞の記者が喜んで使ってそうなフレーズなんで、笑ってしまいました。
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