日本は世界4位の海洋大国 (講談社+α新書)

  • 作者: 山田 吉彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/10/21
  • メディア: 新書


【日本は世界4位の海洋大国/山田吉彦/2010年10月初版】
題名が「日本は世界5位の農業大国」に酷似。編集が同じなのでしょうか。
農業ほど名作ではないですが、それなりの面白さがあります。
ちなみに農業の過去記事の読書メモは下記です。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-03-22


日本の海には多くのエネルギーと鉱物資源が埋蔵されています。


以下に読書メモを。


<メタンハイドレード>
日本の天然ガス消費量の94年分が眠っているようです。(1996年通産省発表)
使用用途は都市ガスと、火力発電です。
目標はあと10年での商業化で、後押しする国家予算も世界最大級です。




<海中ウラン>
これが一番現実的です。東電の問題がなければ、すぐにでもいけるはずでした。
日本の原発の500年分のウランが毎年黒潮にのってやってきます。

すでに採算ベースにのってます。モール状捕集材を使ったウラン捕集方では、
原子力発電と火力発電の中間の発電コストです。

しかし、いくら採算ベースにのっていても、鉱山ウランとの価格競争には負けます。
現在の試算では、約2倍の価格です。
これは今後のウランの価格高騰と技術開発でどうなるかわかりません。

>エネルギーの未来に関する、過去記事です。環境派と経済派の読書メモです。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-10-16

http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-09-18

原子力シフトはロスチャイルドとロックフェラーが描いたシナリオです。
日本が海中ウランで、原子力による電力文明に移行するのが、
かれらのウラン&石油利権を圧迫するとでも考えたのでしょうか。。

陰謀論は面白いので、副島孝彦やベンジャミンフルフォードをチョイチョイ読みます。
とくにベンジャミンの最新作には、今回の地震は米国の地震兵器によるものだと。
(地震兵器は現実に存在してることは、米国国防省もみとめています)
つながるだけに怖いです。ベンジャミンの読書メモは以下。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2009-12-20




<尖閣諸島の海底石油>
1969年以降の日本の調査により、1000億バレル(700兆円)の埋蔵量があることが判明。
これはイラクの全埋蔵量に匹敵します。
途端に中国は、尖閣の固執をはじめ現在に至ります。
中国の調査でも700~1600億バレルの埋蔵が推定されています。
ちなみに、ご存知のように、歴とした日本領です。



ところで、今週は某石油元売の人と話す機会があったのですが、

・千葉のC石油の震災影響は、価格面でどこまであるのか?
⇒日本の需要は日量400万バレルで、供給は450万バレルある。
C石油は20数万バレルなので、供給面では問題ない。
またあそこにはオンリーワン製品がないので、なにかが止まることもないとのこと。
むしろ横のM石油がシェア7割もってる某製品が日本の供給面でいろいろ問題でてくると。

・じゃあなんで、ガソリンは上がってるのか?
原油CIFの円価は円高でそんなに上がってない。06~07年レベルでしょ?
⇒残念ながら需給ですと。便乗が今後増えなければいいですが。。




<鉱物資源>
日本近海の海水熱水鉱床には、銅、鉛、亜鉛、金、銀などの鉱物資源と、
ガリウム、セレン、テルルなどのレアメタルが含有されています。
陸上鉱床より、海底鉱床のほうがトン当たりの含有率は高いようです。

ただ現在の段階では、50kgの鉱物を引き上げるのに10百万円のコストがかかります。

またマンガン団塊やコバルトリッチクラスには、
マンガン、銅、ニッケル、コバルト、プラチナが含有されています。
今はレアメタルの価値が向上したので、採算ラインにのってきたようです。



今週みたカズオイシグロの「わたしを離さないで」。
兵庫は神戸で上映してないので、梅田までいったついでに見てきました。
いや~、ワビサビ、枯れた味わいのあるふか~い名画でした。
本のほうは、オールタイム小説100にも選ばれてる名作です。本が先のほうがいいです。
カズオイシグロの過去記事は下記です。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2009-10-03

http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-02-27

タイトル曲のネバーレットミーゴー、
ぼくの予想ではステイシーケントの起用をするとおもってたのですが、はずれました。
never let me go: rachel portman




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