酒は最高のサプリメント

  • 作者: 山本 祥一朗
  • 出版社/メーカー: ペガサス
  • 発売日: 2012/03
  • メディア: 単行本


【酒は最高のサプリメント/山本祥一郎/12年3月初版】
酒って唯一の合法ドラッグなんですよね。若いころはあんまり必要としないんですが、
年とると他に楽しみが減るので、ついつい。。

ほどほどなら最高のサプリメントとなるのが酒。いかにつきあうべしか。
著者は酒屋に生まれ、1968年から酒に関する本を書き続けている山本祥一郎氏。

医師によって書かれた酒の本は、酒飲みの医師ほど酒の効用を説き、
下戸の医師ほど酒害を力説するらしい。弁護士と検事のような関係。

酒の効用から。

①ストレスを発散させる
②免疫力を高める
③癌を抑制する
④脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ
⑤血糖のコントロールを良好にする
⑥ボケ(認知症)やアルツハイマーを防ぐ
⑦胃液の分泌を促して食欲を増し、消化を助ける
⑧鎮静、熟眠、疲労回復を促す
by石原結實博士「酒は体の声に耳を傾けながら存分に飲む」

他には、

①心を安らかにするトランキライザー
②血圧を引き下げる降圧剤
③食欲を増し胃液の分泌を助けるアペタイザー
④心をうきうきとさせる抗欝剤
⑤眠気を誘う催眠剤
⑥何よりもセックスを強くする催淫剤

アルコールほど人間に貢献しているものはないし、
一つの液体でこれほど多様な効用を備えたものは無い。
by石垣純二「酒こそ血圧を下げる長寿の薬」


▼広告▼





じつは健康に一番害があるのは、腹を立てることです。
カルシウムが不足がちになると腹を立てやすいので、カルシウムを摂取すればよいのですが、
それでも治まらない場合は、酒による麻痺(鎮静)と興奮がストレスを解消してくれます。

ただし飲みすぎは禁物。アルコールの代謝時間は、体重が60~70kg程度の人で、
日本酒一合(缶ビール1本)のアルコールを代謝するのに3時間かかる。
ほろ酔い気分の三合も飲めば、9時間も代謝にかかります。

以下に目についた部分を

・アルコールの分解を促進するには果糖がいい。
血中アルコール濃度の消失実験を ウサギを使ってやると、そういう結果となる。
スナックカウンターの片隅にあるチョコレートは、二日酔いの薬と思いつまむことを勧める。

・口から入った食物が最後に排出されるまでの距離は約8m。時間は約24時間。

・チャンポン悪酔い説がかつてはあったが、現在ではそれが嘘であることが常識となっている。

・精も根も尽き果てたときは、こんのつくものを食べればよい。
だいこん、れんこん、こんぶ、こんにゃく。by貝原益軒 養生訓 1712年初版
 (養生訓現代語訳青空文庫http://home.att.ne.jp/theta/mo/you/zenbun.html



p.s.この本には書いてなかったですが、酒を飲むと初期にはセロトニン、次にドーパミンが出てきます。
最初、緊張がとれて泰然とリラックスする。徐々に楽しくバカ騒ぎしだす、てなパターンでしょうか。
(参考サイト:http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000753.html

そんな楽しい飲み会が好きで、ついつい暴走して二日酔いになってしまいます。
最近よく思うのは、「人生楽ありゃ苦もあるさ」ということです。
楽しい山があったら、苦しい谷がきっちり返ってきます。highの次はlowです。
ほんとにきっちりとハシャイだつけが、翌日に満額かえってきます。
重度の二日酔いのウツな気分は、前の日に過剰放出したセロトニンが、
翌日ぜんぜん出てくれないからかなぁとも思います。
過ぎたるは及ばざるが如し。。

いろんな本に書いてある「この世は波」ということは、二日酔いにも言えるんだなぁと、
妙に感心をしてしまう今日この頃。


ビーチボーイズでココモ。南の島でうまいカクテルでも飲みたいですなぁ♪



(広告)