【ハートカクテル イレブン/わたせせいぞう/2006年1月初版】
エビングハウスの忘却曲線によれば、人は暗記しても翌日には7割を忘れてしまうそうです。
意味のない丸暗記での実験なので、エピソードとして深く刻まれれば結果は違います。
年をとると物忘れが激しくなるのは、経験豊富になってくるとほとんどがルーチンになり、
新鮮味が薄れ、エピソードとして記憶に刻まれないからだと思います。

今週の飲み会で、飲み仲間の同僚と交わした会話の内容はほとんど忘れてますが、
30年前に友人がハートカクテルを評した言葉は、今でもなぜか覚えています。

「ハートカクテルを読むと、オ○ニーができなくなる」

作品に影響されて、自分を美しく律しようとする力が働くのでしょうか。

ハートカクテルは、80年代一世を風靡しました。
とても記憶に鮮明に残っており、将来はこんな洒落た生活をしたいなぁと、漠然と思っていました。
この本に影響されてJ.PRESSの紺ブレ買ったりした人もいるんじゃないでしょうか(僕は買いましたが^^)。

たしか前に住んでた街の図書館には、ハートカクテルが置いてあったので、
今住んでる街の図書館にもあるかなと検索してみると、一冊だけありました。
2006年出版の「ハートカクテル イレブン」。マンガ形式じゃなくて、絵本です。
本作はカレとカノジョの素敵な出会いのストーリーです。








生活の色彩感が薄くなった僕のような人間には、もう一度潤いが蘇るような素晴らしい絵本でした。
最近、潤ってますか?

この本で心に残った部分を。

「パパ、虹の向こうには何があるの?」
パパは微笑んで歌った。
Somewhere over the Rainbow♪
Bluebird Fly♪



バンクーバーオリンピック開会式で、カナダ国歌を16歳にして歌ったニッキのバージョンで、
Somewhere over the Rainbow♪  13歳のときのライブアルバム、上手いです。
カナダの美空ひばりみたいなものか。



HEART COCKTAIL eleven (講談社ハートウォームシリーズ)

  • 作者: わたせ せいぞう
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/01/12
  • メディア: 単行本



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