ドル亡き後の世界

  • 作者: 副島 隆彦
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/10/30
  • メディア: 単行本


副島隆彦は、場合によっては陰謀論系統に分類されることもあります。
反米親中、反自民親民主なところは、常識的でなく違和感がありますが、
言ってることはわりとまともです。

ガイドナーやボルカー、バーナンキ、サマーズなんかの米国の金融財務関係者を、
顔写真つきでどんな思想や悪行があったか解説してます。

世界の皇帝デビッドロックフェラー94歳(シティバンクの会長)と、
ゴールドマンサックスのデビッドの甥っ子のロックフェラーとの覇権争いなどは初耳でした。


この人の予言(そうなりそうな予感は十分にある)
・2年以内に、1ドル=70円になる。⇒2012年に10円になる
・2年以内に、日経平均株価は一瞬5000円以下になる。
・金価格は、現状3000円/gが4000円/g程度まで上がる。
・オバマさんは任期途中で退任し後任はヒラリー
・米国景気は3月から悪化し夏場に少し戻し秋から恐慌12年が大底

新ドルの話は、吉田繁治氏なんかが1年ほど前から詳細に解説してるので新味はないです。
米国が4000兆円の借金を(ドル建て)返すにはそれしかないという理論上の推測です。
ドルと言う基軸通貨だからできるマジックですよね。

デノミによりドルの価値を10分の1に切り下げて400兆円だけ返済する。
しかし官民あわせて800兆円の米国債が80兆円の価値になる日本はたまったものではないですね。


また、副島氏が購入を薦める、厳選した株式60銘柄の巻末付録がついてます。
日経平均株価が、5000円を割ったボトムで底値買いを薦めています。

230p程度ですが字が大きく、3時間程度でさらっと読めます。
文体も平易なのでおすすめです。



アメリカで、YOU CAN DO MAGIC♪
82年のビルボード年間チャートの42位です。




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