秘境国  -まだ見たことのない絶景-

  • 作者: アマナイメージズ
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2011/08/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【秘境国まだ見たことのない絶景/11年8月初版】
秘境はいいですね。自分が行ったことのない場所は、自分にとっては秘境です。
そういう意味では世界中秘境だらけなのですが、一般的な意味での秘境は、
人があまり行かないところ、ということでしょうか。

この本では小さな秘境国を53箇所紹介しています。
きれいな写真と短評とエッセイで構成されたこの本を読んでると、
まるでスタンゲッツプレイズを聞いてるときのように、こころと体が弛緩してきます。
いつか行ってみたいなあ。。

みなさんは秘境にいかれたことがありますか?



<世界で一番幸せな国:バヌアツ共和国>
バヌアツはオーストラリアの北東に位置する83の島からなる国。
2010年度のGDPは182カ国中171位で経済的には豊かとは言いがたい。

NEFやロンリープラネットのランキング(2006年)で「いちばん幸せな国」に選ばれた理由は、
その豊かな自然にある。農業に適したその肥沃な土地は、
国民の65%が自給自足の生活を送ることを可能にしている。

さらに食べられる植物が自生しているため、あまり働かなくても飢えることなく、
家族や友人と仲良く暮らしていけるのだという。



<ブータン王国の隠された現実>
GNH(国民総幸福量)や、2004年に世界ではじめて完全禁煙国を宣言したり、
その純粋で理想主義的な文化は、日本人からみれば輝いてみえ、
おおむね好意的なイメージをもつ。

しかし現実のブータンには深刻な難民問題がある。
1989年にブータン政府は国家統合政策を実施。
民族衣装の着用など北部の文化や伝統を全国民に強制し、
南部に暮らすブータン人の多くを国外に追放してしまった。

その数は全人口の5分の1におよぶ12万人といわれている。
この美しい眺めだけでなく、裏でなにが起きているかも、私たちは知らなくてはいけない。

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ちなみに過去記事↓からの幸福とはなにかの転載です。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-11-11
<幸福とはなにか>
アメリカのビジネス誌フォーブスにのった大富豪と、
アフリカのマサイ族に、人生の満足度を調査した結果、(7点満点)
大富豪:5.8、マサイ族:5.4であった。

目の眩むような大金やプライベートジェットは、ヒトをたった0.4ポイントしか幸せにしてくれないのだ。
マサイ族が幸福なのは、家族や仲間との強い絆のなかで暮らしているからだ。
この調査のなかで一番不幸だったのは、ロサンゼルスなどの大都市で生きているホームレスであった。

高度化した資本主義社会では、論理数学的な知能や、
言語的な知能などの特殊な能力が発達したひとだけが成功できる。
こうした知能は遺伝的で、意識的に開発することはできない。

だけどヒトの遺伝子は、金銭の多寡によって幸福が決まるようにプログラムされていない。
人が幸福を感じるのは、愛情空間や友情空間でみんなから認知されたときだけだ。



この本の秘境国にカリブ海の東の端のバルバドスが出てきます。
イギリスの植民地だったため、街並みや風俗が浸透し「リトルイングランド」と呼ばれてるそうです。
ウエストコーストロックファンにはお馴染みの、POCOの最も売れたレジェンドの中に、
バルバドスという曲があります。サビがバルバドス♪と連呼する、それなりに爽やかな曲です。
見た瞬間、あ!ポコやと懐かしくなりました。LPしかもってないので、CDを買いなおそうかな^^




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