【呼吸の極意/永田晟/12年5月初版】
最近やたらと健康に関する本を読んでます^^。
飲み会やら、昼食時にその話をするので、
後輩なんかに「急に健康に目覚めてはるわ」と揶揄されます。
ある意味、健康を気にする年になったということでしょうか。
そんなに面白い本でもないのですが(笑)以下に読書メモを。
<ストレス激減の呼吸>
ストレスと心拍リズムは関係があることが、これまでの研究からわかっています。
たとえば平均して1秒間に1回拍動する人(心拍数60)の心拍間隔が、
あるときは0.9秒、あるときは1.1秒と変動して、
その変動幅が平均して0.1秒だとすると、この人の変動係数は10%ということになります。
そしてこの変動係数は値が大きいほど、副交感神経が交感神経よりも活発に働いていることを示し、
気分が落ち着き安定しているとうことになります。
副交感神経が優位に働くと、変動係数は7~8%以上にも増加します。
さらに2桁に達する大きな変動係数は、自律神経系システムの副交感神経の優位を表し、
ノンストレス状態を示す指標となります。
逆に気分が高揚し、交感神経が興奮した状態では心拍は速く、
心拍間隔の時間は一定に向かい変化が見られなくなります。
著者の実験では、20秒間息を吐き続けると変動係数が著しく上昇し、
男性の場合安静時の8%から11.2%へと3.2%もアップします。
しかも10%を超えているので副交感神経が優位となり、
自律神経系のバランスがノンストレスの状態になっていることも示しています。
交感神経と副交感神経は以下のサイトがわかりやすいです。
http://genki-go.com/autonomic/02.html
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<気孔、ヨガ、座禅の呼吸法>
・丹田呼吸
気孔をする際に基本として用いられる呼吸法です。丹田とはヘソの下2cmのところで、
体の重心です。気孔や太極拳では、ここに意識を集中して腹式呼吸を行います。
丹田に空気を集めるようイメージすることで、腹腔の圧力を高め横隔膜を持ち上げていくわけです。
効果としては、腹式呼吸で十分に息を吐くことで、換気量を増やすことができます。
また丹田への意識により内蔵の血液循環が促進されます。
・ヨーガ
両足の裏を上に向けて組む蓮華座の姿勢をとり、一瞬のうちに鼻から息を吸い、
7~8秒かけて息を少しずつ吐き出していきます。蓮華座と呼吸法でリラックスでき、
副交感神経が高まり内臓諸器官の働きが活発になります。
蓮華座のような静的な姿勢をとっていても内臓の働きが活性化されるということは、
驚くべきことです。
蓮華座には、呼吸によって軽い強度の有酸素運動と同等の効果を生み出すことが考えられます。
(本書は蓮華座の効果を数値データでグラフで示しています)
・座禅
禅僧白隠の「夜船閑話」によると、心は心をもって制することはできない。
息(呼吸)をもって心身を養えと説いています。
効果はヨーガの蓮華座に見られたものと非常に似ています。
本書では壁に向かって30分楽に座り続け(楽座)、
脳波、呼吸運動、ガス交換について調べています。
①呼吸数が50%減少し、1分間あたり平均8回になる。
②呼息時間が増え、吸息時間が短縮された。
③α波とθ波が増加した。
等々、気持ちの沈静化がはかられ様々な効果につながる。
ふと思ったのですが、この前読んだドローインダイエット。
丹田に意識を集中しています。それが効果につながっているのかな。
それと、蓮華座。足裏を上に組むことなんか意味がないと思ってましたが(痛いし)、
実際効果がある。壁に向かって座ることも。
先人がくみ上げた型というのは、理にかなってるのですね。
よくカッコからはいるとバカにされますが、型は大事にすべきです。
そのむかしタイガーウッズが旋風を巻き起こしていたときに、
タイガーウッズモデルのゴルフシューズを買いました。
全然うまくなりませんでしたが^^;
ポリスでエブリブレスユーテイク♪ 僕は見つめているだろう あなたの呼吸までも。
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