なんでもカロリー換算 (PHPサイエンス・ワールド新書)

  • 作者: 竹内 薫
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2013/01/20
  • メディア: 新書


【なんでもカロリー換算/竹内薫&丸山篤史/13年2月初版】
本を読むと痩せることができます。南雲さんの本などを読んで、半年で6kg、ウエストで7cm痩せました。健康診断の保健婦さんも驚いてました。結局、意識の問題だと思います。池谷裕二氏も、目標を決めて着手するところまでが難しい、それを超えれば楽だと。もっといえばルーティン化すればさらに良い。

この2冊の本が効きました↓読んで読書メモを書いて意識にすり込んだのが良かったのかなぁ…。
50歳を超えても30代に見える生き方
腹だけ痩せる技術

ただ人の意識は薄れやすく、定期的にそういう本を読んで、モチベーションを維持しないとダメかなとも思います。そんな思いがあって読んだ本です。なんでもカロリー換算。

この本は前半は人間の体や活動に関するカロリーについて、後半は電力問題から宇宙開発まで話が飛躍していきます。ダイエットの意識付けために読んだのに(笑)

電力問題では以下の2つが心に残りました。

①物質の持つエネルギーをどこまで変換できるか
②自然エネルギーは送電が難しい

①はLNGのコンバインドサイクルの話です。半世紀前までは火力発電によるエネルギーの変換効率はたった2割でした。それが今はLNGのエネルギーのうち6割を電力に変換しています。変換効率を上げる、コストの安いエネルギーを使う。こういう部分が大切なんだと。

②は自然エネルギーの課題です。水道の水と同じで電圧が一定でないと、末端まで行き渡らない。風まかせ太陽任せでは、電圧が足りなくなってすぐに停電になってしまう。巨大な電力を貯めるバッテリーが必要になる。

電力問題は奥が深いし、論点を絞らないと議論がかみ合わなくなるのでこれ以上は触れません。ダイエットや電力問題に興味がある方にはお薦めの本です。著者としてはダイエットを入口に、多くの人に電力問題や宇宙の話を認識してほしかったのかもしれません。


以下に読書メモを。

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<生活のカロリー>
大人は1日に2000キロカロリーを消費する(女性は1700)。このうち成人男子の基礎代謝は4分の3の1500キロカロリー。大雑把に言うと「基礎代謝とは一日中寝ているときに消費されるカロリー」。おもに体温の維持に使われる。

寝てるときのカロリー消費を1としたときの比率は以下。
・椅子に座る:1.2
・デスクワーク:1.6
・料理:1.4
・洗濯:2.2
・掃除:2.7
・歩行:2.2
・野球:3.5
・ラジオ体操:4.5
・自転車:3.6
・サッカー:8
・クロール:21




<カロリーとは>
カロリーの定義:1カロリーとは、1グラムの水を1℃上げるエネルギー量のこと。

じつはカロリーは科学でも法律でも「時代遅れ」の烙印を押され、あまり使わない。世界的な取り決めで、エネルギーを表すのは「ジュール」という単位を使う。だけど栄養学と生理学の分野だけは「カロリー」という単位を使ってもいいと。「カロリー」という言葉が広く使われてるので、急になくすと混乱する。いずれ「ジュール」に統一されるだろう。

ジュールの定義:1ジュールとは、1キログラムの物体を1メートル毎秒毎秒の加速度で1メートル動かすのに必要なエネルギーの事

⇒1メートル毎秒毎秒…。簡単に言うと、りんご1個を1メートル持ち上げると1ジュール。

1ジュール≒0.24カロリー、4.18ジュール≒1カロリー。約4倍の差がある。

ちなみに1ワット=1ジュール/秒。「人間は100ワットの電球と同じ」100ワットは1秒当たり100ジュール=24カロリーの仕事をしているということ。これを24時間分として計算すると、2000キロカロリーになる。

実は白熱電球は、電気エネルギーの約1割が光に変換されるだけで、残りの9割は熱に変わってしまう。人間も4分の3が体温維持に使われてる。エネルギーのうち熱に変わって放出される部分が大きい。




<ダイエットは難しい>
丸1日何も食べずに絶食して、体が脂肪を分解してエネルギーに変えれば、300グラムは体重が減る。だけど体はエネルギーとして使いやすいブドウ糖をまず先に消費する。ご飯などの炭水化物から作られるブドウ糖があるうちは、それを先に使い、足りなくなった段階で脂肪を燃料にして動くように代謝の仕方が変わる。

ブドウ糖があるうちはブドウ糖を使ってしまうので、炭水化物を食べないようにすれば脂肪を燃焼してくれて、ダイエットにつながりやすくなるという理屈は間違ってない。

しかし脳はブドウ糖しかエネルギーにできない。炭水化物をとらずに脳に行き渡るブドウ糖が足りなくなると、精神的にイライラ感が募ってくる。

人の脳は1日400キロカロリーが消費される。ブドウ糖換算で1日100グラム。ご飯では茶碗2杯、スパゲティなら1人前ぐらいの量。これだけの炭水化物を確保した上で、ダイエットするとイライラしない。




<酒のあとのラーメン>
肝臓には多くの機能があるが、一度に一つのことしかできない。特にアルコールを無毒化しているときには、それにかかりきりになる。肝臓がアルコールを解毒しているときは、当然ながら血糖値を維持する働きが疎かになる。もちろん体中の細胞はブドウ糖から手っ取り早くエネルギーを補給したい。すると「ブドウ糖から直接エネルギーを得たい」つまり「炭水化物が食べたい」という細胞レベルの生理的な欲求が働く。またお酒を飲むと大量の水分を摂取することになるので、浸透圧の関係で、少し塩気を補給したくなる。これらの理由で酒を飲んだ後は、ラーメンやお茶漬けが食べたくなる。体が生理的に求めてる食事だ。




ウイスキー、ジン、ブランデー、安物のワイン#59126;
さ~みんなで飲もう♪
オレの驕りだ♪

明日のことは気にするな♪
大騒ぎしよう♪
今日を楽しもう♪

AC/DC - Have A Drink On Me  外では浴びるように飲むので、よく記憶を無くしてます#59123;
ブラックアウトになる酒量は、僕の場合は日本酒換算で7合ぐらいです(アルコール純分で175ml)。強い飲み仲間は、同じだけ飲んでも記憶があります。この個人差はどこから来るんだろ。夜中のラーメン、うまいんですよねぇ#59041;