なぜ一流の男の腹は出ていないのか?

  • 作者: 小林 一行
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2014/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【なぜ一流の男の腹はでていないのか?/小林一行/14年3月初版】
タイトルにつられました。つい手が出てしまうタイトルです。1か月ほど前に近所の本屋のビジネス書ランキングでベスト10に入ってました。帯には10万部突破とも。

著者はダイエットセラピスト。人は見た目が9割みたいな本かと思いましたが、以外にも食べ物ダイエットの話でした。食事療法といっても、忙しいサラリーマンは、外で付き合い酒ばかりでどうやって痩せるのかという。結構ツボでした。

居酒屋で何を頼むべきか? 酒は太るのか? など読書メモで後述します。

パラパラと1時間ほどで読める170pほどの本です。著者は自ら25kgのダイエットに成功しています。25kg減量は激しいですよね^^

どうやって成功したか。

「食べる順番を変える」
「太りやすい食材を太りにくい食材に置き換える」
「通勤時や、勤務中にでもできるくらいの軽い筋トレを行う」

目次を見てても、納得感があります。
・席を立つ回数=スクワットの回数
・こまめに動く男は、腹も凹むし信頼される
・カバンは携帯できるダンベルである
・どうなりたいか明確にした時点で、ダイエットは9割成功している

「どうなりたいかを明確にした時点で成功」は、まさにそのとおりだと。僕も本を読んで、そのとおり実行して最大78kgほどの体重が65kgまで落ちたので。(記事部最下の関連記事の本)

何も考えずに食って、ウォーキングなんかの運動を何もしなかったら、すぐに体重は増えます。何事も継続が大事かと。

この本から名言を。

・人は中身ではなく外見で判断してしまう。見る目は持っていても、観る才を持っていない。byニッコロ・マキャベリ
・人間は負けたら終わりなのではない。やめたら終わりなのだ。byリチャード・ニクソン


以下に読書メモを。ダイエットに興味のあるサラリーマンには、役に立つ情報です。

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<男の脂肪は落ちやすい>
腹回りの脂肪は2種類ある。皮下脂肪と内臓脂肪。一般的に男性は腹部周りに内臓脂肪がつきやすい。女性は下腹部や腰回り、太ももなどに皮下脂肪がつきやすい傾向がある。男性の肥満の原因となる内臓脂肪は、血液中に溶け出しやすい。血液中に溶け出した脂肪は燃焼しやすい。きつい運動をしなくても、軽い運動を継続するだけで、比較的簡単に脂肪を減らすことができる。




<食物繊維を最初に食べるだけで脂肪はつきにくくなる>
食物繊維には、胃に壁をつくってその後食べた食事による血糖値の上昇を抑えてくれる効果がある。さらに内臓のぜん動運動を活性化して基礎代謝を上げる効能もある。食物繊維が豊富なものは、野菜、キノコ類、海藻類、こんにゃくなど。これらを食事の最初に食べることで、ダイエットの効果をより高めることができる。




<夜のご飯を二口減らせば月2㎏は痩せる>

夕食時のご飯はどれくらい減らせばいいのだろう。じつはそれほど減らす必要はない。ふた口で十分だ。炊飯ジャーから茶碗にご飯をよそったあと、箸でふた口ぶんを戻せばいいだけ。白米を玄米に置き換えればさらに効果的。個人差はあるが、有効な手段だ。




<飲み会の前に食べておきたい食品>
チーズ:胃壁に脂肪の膜をつくるので悪酔いしにくくなる。その後に食べたものの吸収も穏やかになるため、血糖値の上昇度合いも穏やかになる。

他には、ドライフルーツ、大豆バー、ヨーグルト、ゆで卵、おでん(こんにゃく、大根、卵)など。




<酒では太らない。接待漬けでも痩せる>
アルコールから摂取するカロリーは、身体に吸収されるとすぐに「酔い」というかたちで体温の上昇などに使われるため、脂肪として蓄積されることはほとんどない。酒の熱量の大半はアルコール由来だ。たとえばビール500ccで210kcalであるが、アルコール分5%とすると、25ccx7.1kcal=177kcalがアルコールによるカロリーであり、これは脂肪として蓄積されない。残ったのはたったの33kcalだけだ。蒸留酒(ウィスキーや焼酎)はさらに太りにくい。原料となる穀物のカロリーが蒸留することによって落とされているので。

なぜビールは太るという都市伝説になったのか。酒とつまみの関係だ。ビールに合うつまみは、から揚げ、フライドポテト、ソーセージなど脂っこい、高カロリー食品ばかりだからだ。






<ビールと枝豆、これこそ痩せるポイント>

枝豆には、完熟した大豆にはあまり含まれない「メチオニン」が多く含まれている。メチオニンにはアルコールの分解を促進し、悪酔い・二日酔いを防ぐ効果がある。また食物繊維を多く含んでおり、血糖値の上昇を抑えてくれる。さらに「さや」に含まれているため、食べる速度が遅くなる。ゆっくり食べると、血糖値の上昇が穏やかになり、より脂肪がつきにくくなる。




<動かなくても痩せる体をつくれ>
人間が1日に消費するエネルギーのうち、3つの代謝活動の割合は、基礎代謝=70%、活動代謝=20%、食事代謝=10%となっている。我々が消費するエネルギーの大半は基礎代謝なのだ。基礎代謝を高め、自分が動かなくてもエネルギーを消費する身体に変えることが、効率的に腹を凹ませる最短距離なのだ。

基礎代謝で消費されるエネルギーのうち、身体ごとの割合は、内臓=38%、筋肉=22%、脳=20%、脂肪=4%、その他=16%となっている。基礎代謝のなかでは内臓の占める割合が最も高い。つまり基礎代謝を高めるには、まず内臓の動きを活発にすればいい。

内臓の活動を活発にする方法は、食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含む、野菜、海藻、キノコ、納豆、キムチなどを積極的に食べればいい。腹を凹ますには、自分で汗をかく前に、内臓に汗をかかせる必要がある。




<居酒屋でとりあえずメニューは必ず食べる>
以下の身体によいメニューから数品を。
野菜類:冷やしトマト、オニオンスライス、生キャベツ、枝豆
海藻類:海藻サラダ、めかぶとろろ納豆、もずく酢
キノコ類:キノコのホイル蒸し、キノコサラダ
魚介類:まぐろ納豆、海藻サラダ、しめさば、たこわさ
その他:冷奴、チャンジャ、キムチ

これらの食品がなぜ良いかの詳細は本書にて。




<居酒屋のメインメニューで痩せる肉を食べる>
とりあえずメニューを数品頼み、最初の一杯をすませたあとは、メインメニューのオーダーだ。心がけることは「タンパク質の豊富な肉」を選ぶこと。赤みの部分がタンパク質が豊富でカロリーが低い。「ヒレ、モモ」は積極的に食べる。「サーロイン、バラ、カルビ」は脂肪が多く、カロリーが高いのでできる限り控えたい。

焼き鳥では、「ささみ、砂肝、なんこつ、レバー」は太りにくく、「皮、手羽」は避けたほうがいい。「ハツ、レバー、ミノ」などのホルモンは、低カロリーでタンパク質を多く含み、炭水化物の分解を促進するビタミンBも多いため、痩せる肉と言える。ただしホルモンはプリン体を多く含むため、痛風傾向の人は注意が必要。




<脂の乗った魚を食べても、あなたには脂はつかない>

焼き魚は、焼くことによって脂が落ちるので太りにくい。




<揚げ物には必ずレモンを絞る>
腹を凹ませるために大事なのは、最初に食物繊維を多く含むメニューを食べる。中盤には高たんぱく低カロリーな肉料理・魚料理を食べる。

揚げ物はカロリーが高く、血糖値が上がりやすいものが多く、できるだけ避けたいメニューであるが、どうしても食べたい場合は、最後にオーダーする。また揚げ物は酢やレモンをかけると血糖値の上昇が穏やかになって脂肪がつきにくくなる。

フライドポテトは材料であるじゃがいものGI値が非常に高いため、避けることをおすすめる。


俺のレモンを絞ってくれ♪
ジュースが俺の脚を滴る♪

ツェッペリンでレモンソング♪
レモンって黒人スラングで、性○の意味があるようですね。つい居酒屋で盛り上がってしまいそうなネタです^^ それにしても居酒屋は健康食の宝庫です。居酒屋万歳!



Led Zeppelin 2 [DELUXE EDITION 2CD]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 2014/06/24
  • メディア: CD



関連記事:ぼくが読んで実行して痩せた本です。

【腹だけ痩せる技術/植森美緒/12年4月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-07-07

【なんでもカロリー換算/竹内薫&丸山篤史/13年2月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-03-30

【50歳を超えても30代に見える生き方/南雲吉則/11年10月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-06-09

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