宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)

  • 作者: 村山 斉
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/09/28
  • メディア: 新書


【宇宙は何でできているのか/村山斉/2010年9月初版】
AMAZONの新書部門で3位、近所の本屋の新書ベスト10でも永らく常連となってます。

日本の頭脳で天才物理学者の村山斉氏が、物理の最先端にひろく理解と支援を求めるために書いた本(豊富な予算をつけてもらうため)。

我が家の食卓に2日も続けて話題を提供してくれました。


<地球の公転スピード>
僕「知ってるか?地球の公転スピードは時速約10万kmやで」
次男「ごっつはやいな、光のスピードとどんだけちがうんや」
勝手に計算はじめる。
次男「地球が4万kmなんで、光は秒速約30万kmやから、3600倍に3倍かけて、だいたい1万分の1か」



<地球滅亡まで>
僕「知ってるか?地球は45億年後に滅亡するんや、太陽が水素使い果たして膨張始めるんや、もしくは太陽系のある天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突するらしいで」
長男「ということは、地球は折り返し地点やな」
僕「??なんやそれ」
次男「地球は誕生から45億年やで、それは常識やで。45億年後に滅ぶのんは、だれも知らんやろうけど」



<光のドップラー効果と宇宙の果て>
僕「光も波やから、ドップラー効果あるんやで。遠ざかる星は赤そのままは黄色、近づく星は青白くみえる。その変化を観察したら、宇宙が膨張してることがわかったんや」
次男「じゃあ宇宙の外はどないなっとるん」・・・本に書いてない。。
   
GOOGLE先生に聞いてみる

僕「エネルギーや質量、時間や空間がまったく違う世界と思われてる。実際だれも見たことないんでわからんのやけど、たとえば手塚治虫の世界観やったら、宇宙の外には別の宇宙があるという。

宇宙は、球面体で広がってるんじゃなくて、空飛ぶ絨毯のような形状で拡がってて、その外には別の空飛ぶ絨毯が何個もあるのかなあ。。」


はじめと終わりのう方はわかりやすいのですが、まんなかあたりは結構むつかしくて、理解するのがしんどいです。物理に詳しい人なら簡単なのでしょうが。。

以下に、それなりに理解できた大筋を。


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○ウロボロスの蛇

宇宙は10の27乗メートル、素粒子は10の-35乗メートル。この途方もないスケールが、自然界の幅。その両端にある宇宙研究と素粒子研究には62桁もの距離がある。関係ないような両極端の研究が、密接につながっています。

宇宙は137億年前に誕生しました。遠くの宇宙を見ることは、昔の宇宙を見ることです。ちなみに今そこにある太陽は、約8分前の太陽です。

ハッブル望遠鏡は、130億光年先の銀河まで見ることができますが、その先はよく見えません。ちなみに望遠鏡の精度をさらに上げても、宇宙ができて2億年までは、光のない世界だったので、確認することができません。そこにあるのはバラバラの原子と暗黒物質だけです。

可視光線はでてなくても、そこに水素原子があれば電波は出るので宇宙誕生後38万年までは、どこにどれだけの原子があったかのマップは調べることが可能です。

しかしそれより昔の宇宙はあまりにも暑いため、原子の状態がたもてません。(原子核と電子にバラバラ)見えることの限界は宇宙誕生後の38万年までです。ここから先の宇宙創生期の世界が素粒子物理学です。
ここから先の話が、一読ではよく理解できませんでした。

湯川博士や南部陽一郎さんや、小柴さん、小林さんや益川さんなど、いわゆるノーベル物理学賞の世界です。

面白かったのは、原子の原子核と電子はかなり離れてて、原子全体が野球場とすると、原子核は野球のボールぐらいの大きさという話と、錬金術は可能という話です。ちなみに金をつくるのに莫大な費用がかかるので、買ったほうが安いのは言うまでもありません。



○宇宙のエネルギー
星と銀河:0.5%
ニュートリノ:0.1~1.5%
普通の物質(原子):4.4%
暗黒物資:23%
暗黒エネルギー:73%
反物質:0%
暗黒場(ヒグス):10の62乗%??

ちなみにアインシュタインのE=mc2(エネルギー=質量x光速の2乗)から、物質の質量はエネルギーに換算できるので、エネルギー比較とされています。

宇宙の構成物質が、原子以外のものが約96%を占めているいうのがわかったのは、つい最近の2003年のことらしいです。暗黒物質も暗黒エネルギーも正体はまだよくわかってないようです。





ビートルズでアクロスザユニバース♪




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