坂の上の坂

  • 作者: 藤原和博
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2011/11/22
  • メディア: 単行本


【坂の上の坂/藤原和博/11年11月初版】
題名につられて読んでみた本です。ネーミングの勝利か。
図書館でも予約が多くて結構待ちました。坂の上の坂とは、定年後の人生のことです。

現在は60~65歳で定年となったあとに、平均寿命から考えるとあと20~30年もある。
しっかりした準備をしてないと、目の前にまだある坂を前に呆然と立ち尽くすことになると。

著者は藤原和博氏。55年生まれ、78年東大経済学部卒。
リクルートに入社し、新規事業部長としてメディアファクトリーを立ち上げたりします。
その後メニエルにかかり出世コースをおり、ヨーロッパ駐在員や、
リクルートとのフェロー契約を結びます(この場合のフェローは月額報酬性の契約社員)。

2003年より都内で義務教育初の民間校長を5年務める。
2008年より、橋下大阪府知事に頼まれ大阪府教育委員会の特別顧問に。
橋下さんと対等でいたかったので、無償で引き受けたそうです。

55歳までにやっておきたい55のことは、よく言われるようなことです。
○○歳までにこれをやりましょう、とかたくさん本が出てるじゃないですか。
まぁ、あれとおんなじです。ほとんど。藤原氏の人生経験というフィルターを通して、
こうしたほうがいいよという。。

欧州駐在経験があるので、日本人の生き方を客観的に見れるのと、
エリートが病気にかかり生き方を見直した部分と、教育に携ったこと、地頭がいいという、
そういうフィルターが他の著者の類似本とは若干の差異性があるかもしれません。
まだ佐々木常夫氏のほうが、家族が崩壊した苦労人という男の凄みがあって、
読んでて面白いかも(笑)。

せっかくなので、全9章の各章から1つずつ、
合計9個だけ55歳までにやるべきことを抜粋しときます。
既視感バリバリのかたも多いとは思いますが。。

1章:世の中を信じる
・無謀なことをやろうとするほど、人は応援してくれる。

2章:幸せは自分の中にある
・テレビをリビングから追放しよう。

3章:いい子は、もうやめる
・身体のシグナルは価値観の転換期と知る

4章:会社を利用し尽す
・生きた証は会社ではなく、家族に記憶される

5章:消費の作法
・世界からコストを押し付けられていると知る

6章:コミュニティをシフトする
・会社以外のコミュニティを早めに探しておく。

7章:パートナーと向き合う
・「二人主義」の準備を早めに始める。

8章:死とお金を考える
・惰性で払っていた生命保険を解約する

9章:本当に必要な備えをする。
・インターネット上にも居場所をつくる

以下に読書メモを。

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<ブランド品>
ヨーロッパのブランド時計のムーブメント(機械式時計の駆動部分)が実はいくらなのか。
手巻き式なら現地の工場卸売り価格で数千円。
数十万円から数百万円のブランド時計も原価は数万円というコスト構造。
つまり原価の十倍~百倍で売っている。

消費者が買う既存製品の価格は宣伝費、販促費、ブランドを維持するメンテナンスフィーなど、
すべてが上乗せされている。
そこにはもちろん世界で一番うるさい客に対して、相応の対応をするコストも含まれている。
ほとんど文句を言わない日本人の客でも。
言わば日本人は世界の最もうるさい客(例えば欧州の貴族たち)のコストを、
負担させられていることになる。



<画商>
画家の描く絵は一般的に、画商が買った瞬間に三倍になる。
ということは消費者が持ち帰った瞬間、価値が三分の一以下になってしまうということ。
ならば直接画家に頼んだほうが安い。画家への思い入れがあるのなら。



<ピーターの法則>1969年米
あらゆる組織は無能化する。
なぜなら「時が経つに従って、階層社会のすべてのポストは、
その責任を全うし得ない従業員に占められる傾向があるから」

たとえば優秀な営業マンは昇進する。
昇進した瞬間現場を離れることで優秀さを発揮できなくなる人がいる。
人柄がいいから売れていた営業マンは管理職になったら通用しない等。

能力が発揮できた人はさらに上位の職位に昇進していくが、
そうでない人はそれまでのポジションに留まって無能をさらけ出すことになる。
つまり各階層のポストを占めるのは、
「そこで自分の無能レベルに達してしまった」人だらけになるということ。



<パーキンソンの法則>
もともとの意味は「公務員の数は仕事の量に関係なく一定の割合で増加する」。
「あらゆる組織は肥大化する」ということ。以下のようなカラクリで。
優秀なリーダーは、仕事の領分が拡がり、組織が大きくなっていく。
無能なリーダーは、仕事ができないから人を集めようとする。



p.s. GWはず~っと休みでした。どこへ旅行に行くわけでもなく、
家で規則正しい生活をしていました。定年後はこんな生活になるのかなぁと。
結構飽きてきますね^^
やっぱり一日の楽しみは酒です。GW中にハマッテたのはオレンジブロッサム。
グラスに氷を入れて、ジンをぼくの場合は3分の1、100%オレンジジュースを3分の2。
軽くステア。とっても安いんですよね。
アルコール含有量を揃えると第3のビールの107円/本より安い、1杯70円くらいです。

350mlビール缶:350mlx5%≒17ml⇒アルコール含有量
250mlコップ1杯オレンジB(氷入り):130ml(液体)x13%≒17ml

オレンジブロッサムをぼくの場合はジン:ジュース=1:2とするので、
アルコール度数はだいたい13%ぐらいになります。
250ml入るコップに氷を8割以上入れると液体はだいたい半分の130mlぐらいです。
ジン40ml強とジュースが残りです。1本のジン720mlから18杯とれます。

ギルビージンが1000円なので1000円÷18杯≒60円/杯、
これに1000mlの100%オレンジジュースが130円/本です。
11杯とれるので10円/杯程度です。

缶ビール350mlで107円と等価のオレンジブロッサム1杯は、70円ということになります。
トニックのほうが高くつくのと、オレンジジュースは二日酔い予防に効能があるので、
飽きるまではこれでいこうと思っています。

なによりうまいですし、炭酸は一日で開けてしまおうと、ついつい飲みすぎてしまうので、
1~2杯で止めれるオレンジブロッサムは健康にも良い^^

ジンをテキーラに変えると、テキーラサンライズです。
家で飲む場合はグレナデンシロップなんて面倒くさいものは入れません(笑)

イーグルスでテキーラサンライズ♪ちなみにレモンジュースにするとテキーラサンセットです。
定年後のカクテルみたいですね^^



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