4月から長男が巣立ちます。
母親が寂しいとか辛い、という話はよく聞きますが、じつは父親も寂しいです。

この前車でラジオを聴いてると、さだまさしの「コスモス」がかかっていました。
不覚にも涙がこぼれてきた。
今の時代は嫁に行く娘より、巣立ちをした息子の方が家に居つかないような気がします。



自分自身も田舎を離れ進学した後は、年に1~2回、数日しか実家に帰らなかった。
その数日も旧友と飲み歩き、家で家族と食事をするのは1日ぐらいでした。
精神的自立が早かったと喜ぶべきことなのかもしれませんが。

因果応報というか、息子もそうなるのかなぁ。


できた息子でした。晩酌時の話し相手にもなってくれたし(それは誰と話すよりリラックスできた)、
パソコンのわからない事を聞くと親身に教えてくれたり。

性格も温厚柔和で、家族の絆になってたような気がします。
泰然としてたしプラス思考なので、息子ながら頼りがいがあった。喪失感がでかいです。

外見と気質は僕に似てました。それをもっと良くしたようなバージョンです。
言葉を交わさなくても、横にいるだけで深い所で繋がってるような感覚がありました。

息子に指摘されると、「そうやなぁ、それはオトウがアカンかもしれんな」
と素直に受け入れることができた。
まぁ、アカンことだらけのオトウだったけど^^

いつも家で会えるので、奥さんのように息子とメルアドを交換してませんでしたが、
巣立ちするのでメルアドをもらって、たまには愛犬の写真でも送ろうと思います。

ちなみに奥さんは巣立ちを迎えて、毎日のように泣いています。泣きたいだけ泣いたらいいと思う。


残ったわずかな日々がダイアモンドのように感じる今日この頃。
何でもないような出来事が幸せだったのだと初めて気づきました。
もっとこうしてやればよかった、という後悔もいくつかある。

あと2週間、少しでも長く彼と接するようにしようと思います。

いろんな事情で家族と会えない方からすれば、巣立ちなんかちっぽけな寂寥感かもしれませんが、
今の正直な思いを書いてみました。しょうもない話と笑ってやってください。

スタンゲッツで「Thanks For The Memories」♪
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