ソーシャルメディア絶対安全マニュアル トラブルにまきこまれないFacebook、Twitter、LINEの使い方

  • 作者: 西村 博之
  • 出版社/メーカー: インプレスジャパン
  • 発売日: 2013/09/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【ソーシャルメディア絶対安全マニュアル/西村博之/13年9月初版】
ソーシャルメディアを使う人と、組織のリスクマネジメントを見る人なんかは読んでおいた方がよい本です。結局リスクマネジメントなんですよね。今は特に何の問題も無いかもしれない。だけど一定確率のリスクは存在して、いつ自分にとっての不利益が起こるかわからない。そのときのダメージは計り知れず、これまでの少しの利益が吹き飛ぶぐらいのインパクトがある。

酔った勢いで書いたことや、武勇伝のつもりの黒歴史は、デジタルで一生残る。特に学生時代の若気の至りは、就職にまで影響したりします。たまにエゴサーチして削除したほうがいいのでしょう。

そもそもソーシャルメディアとは何か。WIKIによると、「電子掲示板や、ブログ、ウィキ、ポッドキャスト、ソーシャルブックマーク、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、画像や動画の共有サイト、アマゾンなどの通販サイトのカスタマーレビューなど多彩な形態を取る」そうか~、ブログもソーシャルメディアだったんだぁ。。

この本では皆が手軽にやってる、フェイスブック、ツイッター、グーグル、LINE、スカイプあたりの安全設定(マニュアル)に焦点を絞っています。ひろゆき曰く、大手サービスだから安心と思ったら大間違い、ソーシャルメディアは2ちゃんよりコワイと。


以下に読書メモを。


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<個人情報を登録するのは誰のため?>
自分の情報を出すことでなんのメリットもないのに、平気でサービス側に個人情報を預けるのが疑問。人は情報があるところに見に来るわけだから、ザッカーバーグ的には、できるだけ多くの情報が欲しい。そしてそれを自分のサービスで抱え込みたい。ユーザーに情報を登録させることで、フェイスブックのPVを増やして広告売上を上げたり、企業価値を高めたりできる。企業は営利目的で運営してるから、いちいち「登録してください」と言ってくる。



<ヤフオクの履歴に注意>
落札したものが履歴に残るので、ヤバイ趣味がばれる。知り合いの女の子が自分の作った服を売ってて、何の気になしに履歴を見たら、同じIDで大量のレズビデオを買ってた。ヤフオクでほかのサービスと同じアカウントやメールアドレスは、絶対使わないほうがいい。



<IDの数だけブラウザを使い分けよう>
複数アカウントの使い分けはしたほうがいい。楽天で何か買うときは必ず自分のアフィリ通して買う。最近ブラウザがIDやパスワードを覚える。ブラウザを複数開いて、ファイアフォックスはいつものIDで入って、IEでアフィリエイト用のIDにログインして、買い物するのはファイフォックスでっていう使い分けをしている。同じブラウザでいちいちログインし直すより、ブラウザを使い分けるほうがラク。



<飲んだら書くな>
酒飲んだら、ソーシャルメディアには書かないほうがいい。翌朝「うわっ」と後悔する。



<ネットに書いてはいけないこと>
(個人情報)
・自分や他の人の写真
・名前、生年月日、勤務先や学校、住所、電話番号、クレジットカード番号など
・居場所や行動範囲が特定されるプライバシー情報

(守秘義務事項)
・勤務先、取引先に掲載の許諾を得ていない内容

(悪口)
・根拠の無い誹謗中傷
・事実であっても名誉毀損にあたる内容
・他者批判、業務妨害にあたる内容
・いじめ、差別にあたる内容

(人に妬まれること)
・収入や高価な持ち物、容姿、学歴、資格、人間関係など



<会社のアカウントは誰のもの>
社内規定で「業務で書いたものの著作権は会社に帰属する」って文章で明文化してない場合、著作権は書いた本人に残る。企業がソーシャルメディアをやるときは、そこをはっきり明文化しないといけない。担当者からアカウントを取り上げても、「書いたのは俺だから」と主張されると、著作物を差し止める権利がある。



<企業のソーシャルメディア担当者になれる人、なれない人>
会社も本人もよくわかってないのに、ソーシャルメディアの情報発信担当になってしまうことがある。そこでの発信がやれるかどうかは、結局、担当者の力量によって決まる。

人は現実社会で10人いたら5人以上に好かれるタイプの人と、そうじゃない人に分かれると思う。そこで5人以上に好かれないタイプの人は、ソーシャルメディアの情報発信には向いていないと思う。ただし10人いたら2人に異様に好かれるけど、残りの8人には嫌われるっていう人はアリ。濃いお客さんだけを相手にして、マニアックな情報を発信し続けるっていう手法はある。

担当者の力量があるかどうか見抜いて、管理するには、結局上司がソーシャルを理解してて、マネジメントできてないといけない。上司がよく分かってない場合は、少なくとも社内の人にソーシャルで発信させるのはやめたほうがいい。



<ネットは1万人にひとりの○チガイと出会う場所>
リアルな社会では、○チガイは1万人にひとりくらいなんだけど、そんなのがいっぺんに100人とか集まってくるのがネットの怖いところ。ネットには場所の制限が無いから、ふつうの生活をしてるとめったに出会わない1万人にひとりの○チガイと、かんたんに遭遇してしまう。




世の中には多くのトラブルがある♪
時限爆弾の上に座ってるようなものさ
解決したと思うけど、それは錯覚さ♪


ボブマーリーでSo much trouble in the world♪



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