大人のための読書の全技術

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
  • 発売日: 2014/07/31
  • メディア: 単行本


【大人のための読書の全技術/斎藤孝/14年7月初版】
読書テクニック本はだいたい本屋で立ち読みします。この前は美人東大主席弁護士の7回読み勉強法とか。まぁなんです。たいていはマネできません。この本は分厚かったのでさすがに立ち読みできず、図書館で借りました。

序章:なぜ社会人に読書術が必要なのか?
1章:読書を習慣づけるための秘訣
2章:大量の読書を実現する、速読の全技術
3章:読書の質を向上させる、精読の全技術
4章:読書の効率を最大にする、本選びの全技術
5章:読書で得たものを仕事で使う、アウトプットの全技術
終章:社会人が今読んでおくべき50冊

どうでしょう、読みたい!と思うのは2章~4章と終章ぐらいでしょうか。とくに2章か。

2章以外を1行でまとめます。

序章:たくさん本を読む人は、先人から多くを学んでる。そういう人は社会からの評価も高くなる。
1章:身の回りに本をたくさん置いとくと、読書の癖がつく。テレビ見ながらでも読書すべし。
3章:とにかく音読がいい。もっといいのは読書メモを書き写すこと。読書メモは精読の最たるもの。
4章:古典が効率いい。芋づる式読書もいい。哲学なんかの難解本は解説本から入る。
5章:アイデアの元にしたり、語彙力をつけたり、雑談力をアップしたり。
終章:クリックで拡大。超読書家の著者のおすすめ本なので期待できるかも。









50冊のうち6冊は読書メモを残してたので参考まで。

【LEAN IN女性、仕事、リーダーへの意欲/シェリルサンドバーグ/13年6月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-08-14

【五輪書/宮本武蔵・訳者神子侃/1963年8月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-08-10

【不格好経営/南場智子/13年6月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-09-14

【知の逆転/吉成真由美編/12年11月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2013-05-28

【ヨコ書き学問のすすめ/福沢諭吉/09年5月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2012-04-07

【宇宙は何でできているのか/村山斉/2010年9月初版】
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2011-01-04



で、問題の2章です。


①本を1000冊読むと早く読めるようになる
本をたくさん読んでいればいるほど知識が蓄積されているから、内容をすばやく理解してどんどん読み進めることができる。読書量の少ない人は知識が乏しいために、読んでもなかなか理解できないし、読むスピードが上がらない。本はIQで読むものじゃなくて知識で読むもの。

⇒知ってることは飛ばし読みできるから、読むスピードはたしかに速くなります。



②2つの技術の組み合わせ
1つ目は、目を早く動かしていく方法。全部の文章をざっとみていく。2つ目は必要な部分だけをピックアップして、そこを集中的に読むという方法。達人はこの2つの技術を組み合わせている。

⇒速読と飛ばし読みの違いが、いまだにわかってません。目を素早くスライドさせて、読まずに段落ごとにパッと理解していって、大事そうな部分だけ立ち止まって一語ずつ精読する。大事じゃない部分をブロックで雰囲気で理解する事はできる。それを飛ばし読みというのか、速読というのか。。




③本を読む目的と締め切りを設定して、強制的に読書スピードを速くする



④本を手にしたら、すぐに5分ほどでさばいておく
さばく方法は、タイトル、帯、カバー袖、目次に目を通し、本の趣旨を先に掴んで、重要そうな部分だけ読む。そうすると5分ぐらいで概要はわかる。

⇒アドラーの「本を読む本」の点検読書のことか。

本を読む本 (講談社学術文庫)

  • 作者: J・モーティマー・アドラー
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/10/09
  • メディア: 文庫





⑤2割読書法、逆算読書法
大事なところ2割だけ読む。肝の部分の3~4章や、まとめの終章から読む。



以上ざっとですが、本書に書かれてる速読技術はこんなところでした。ショボイと見るか、楽な道はないと納得するか、人それぞれでしょうか。

速読の講習会に行ったことはありませんが、ハウツー本で読む限り、速読は英語の勉強と同じだと思います。それに浸ってるときはできるけど、離れるとできなくなる。仕事で毎日接してるとできるかもしれませんが、日々トライしてないとできなくなる。世の中でそんなに多読を迫られる職業はないと思うので、大半の人はその技術は身につかないと思います。



以下に、その他の読書メモを。

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<司馬遷は耐えて生きた>
史記を書いた司馬遷は、李陵をかばったために、時の皇帝・武帝によって宮刑(強制的に去勢すること)という悲惨な刑にかけられた。司馬遷自身、「宮刑より大きな恥はない」「郷里の人に笑われ、先祖の名を汚してしまった。面目がなくて父母の墓参りなどできはしない」と書いている。しかし彼は「史記」を完成させるために、耐えて生きる道を選んだ。




<教養とは何か>
そもそも教養とは引用力だ。極端なことを言えば、引用ができない人は教養がないということだ。全世界的にそう言われている。たとえば欧米ではシェイクスピアを引用できない人は、教養のない人だと見られかねない。聖書を引用できなかったら、それは致命的なことだ。またゲーテや孔子の名句、名文を引用できると、「この人は教養がある」と評価される。




<電子辞書の優位性>
調べものをするには、電子辞書は圧倒的に優れたものだと言える。スマホで検索してもかなりの情報を得ることは可能だ。しかしネットの世界は様々なレベルの物が含まれており、間違った情報を取り入れてしまう危険性もある。たとえばカシオの「エクスワード」には1つの電子辞書の中に、日本国語大辞典、広辞苑、大辞泉、ブリタニカ国際大百科事典、ランダムハウス英和大辞典、リーダーズプラスなどが入っている。

⇒たしかにスピードと正確さでは、ネットより上かもしれませんね。使ってませんが。




<フォーマット思考法>
ビジネス文書や企画文書の作成に、以下のフォーマットを使うと要領を得たものになる。著者も本の企画や講義、講演会をするときなど、以下の7項目に落とし込むことで自分の考えをまとめる。

1.対象:対象は誰なのか?
2.タイトル:テーマは何か?
3.狙い:何のために行うのか?
4.テキスト(素材):材料は何か?
5.キーワード(キーコンセプト):中心となるコンセプトは何か?
6.段取り:具体的にどうやって行うか?
7.仕込み(裏段取り):準備は何をするか?




アダルト・エデュケーション♪ byダリルホール     ジョンオーツはどこ行った。。


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