カネはアンティーク・コインにぶちこめ!

  • 作者: 加治 将一
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2012/04/27
  • メディア: 単行本


【カネはアンティーク・コインにぶちこめ/加治将一/12年5月初版】
カネがないので、ぶちこみようがないのですが(笑)。
いずれ余裕が出るときもあるかもしれません。
子供二人が大学を卒業すると、その分の教育費が浮くはずです(願望)

まぁ今の僕にはあんまり関係ない話なんですが、
若林栄四が金価格の上昇を訴えてたので、
派生商品としてのコインはいかがなものかと読んでみました。

読んでも行動しないと意味がないのですが^^;

<アンティークコイン投資6つの長所>
・コインの数は減り続けるので値が上がる
(ダイヤやゴールドと違って産出がない)
・投資予算が自由自在
(子供から大人まで)
・価格が安定している
(株や土地、金などと違う。外国物のコインは値下がりがない)
・いつでもお金に換えられる
(ATM代わりは日本でも100を超えるコイン店)
・所有税などの経費がゼロ
(コインの保有税はゼロ、メンテナンス料もゼロ)
・重宝する形状
(1億円をシャツのポケットに入れて持ち運べるのはコインしかない。
ダイヤもそうであるが、換金性が悪く、売りに出せば買値の二~三割。
迫害され流浪を余儀なくされた、ユダヤ人がコインの大収集家であるのも頷ける)



<ゴールドとの違い>
投資用の金塊は、純度が99.99%の通称フォーナインという純金。
それに対してコインは、たとえ金貨と呼ばれていてもだいたい90%止まりで、
銀、銅を混ぜた合金。

ゴールドは金地金の目方いくらの値段だが、アンティーク金貨は違う。
「珍しさ」「デザインの美しさ」「状態の良さ」この3つで値段が決まる。
同じ重さのゴールドの50倍、100倍の値を持つものもある。

コインの収集家は世界で300万人と言われている。米国150万人、
スペイン50万人、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア等は20万人程度。
日本人には縁遠い存在で、おそらく数万人程度。
年間売買市場は1000~2000億円。



<関税がタダで為替リスクゼロ>
アンティークコインは骨董美術品扱いだから、だいたいの先進国の関税はタダ。
上着のポケットに入れて、希望する国に移動して売るだけの話で、万国共通通貨。
ドルが欲しければ米国で売ればいいし、ユーロ、スイスフラン、英国ポンドなど自由自在。



<いろいろなコインの種類と寸評>
・記念メダル:例外はあるがほぼ値上がりしない。
・記念コイン:貯金するくらいならおすすめ。
・コイン型金地金:コインの形をしたゴールド。地金相場に連動で相場を超える事はない。
 ネックは製造に打ち止めがない。
・地金型コイン:昔まるっきりコイン(金貨)として造られて100年以上たったもので、
 数に限りがあるので地金相場の30~40%プレミアがつく。


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<初心者や慎重な人の最初の一歩>
・預金代わりの「コイン型金地金」メイプルリーフ。
 4つの種類があり、1オンス(現在約15万円)、2分の1オンス(約8万円)、
 4分の1オンス(約4万円)、10分の1オンス(約1万7千円)。
 1オンスの金貨があれば1ヶ月食べられる、とはよく言ったもの。
 ゴールドが 物価にスライドしているからであるが、
 毎月定期的に買っておけば自分年金としてぴったり。

・ヒット狙いのナポレオン金貨。
 これは純度90%のブリオンコイン(地金型コイン) の金貨で堅実。
 6種類あるが狙いはずばり100フラン。デザインが2種類あり、
 月桂冠無しは約18万円と安めだが、これでさえ発行枚数は40万枚と限られている。

・ドイツの20マルク金貨は4~5万円と手頃。
 ただし5万円の金貨を100枚買うなら、
 500万円の金貨1枚を買うほうが希少性(その後の値上がり)がありだんぜん有利。



<失敗のパターン>
大きく2つ。ひとつはニセモノ。チャイナと日本物に多い。もうひとつは新発行のコイン。
記念コインは売り出しに高値がつき、その後一気にしぼんでしまう場合が多々ある。



<売り買いはどうするか>
全国に100以上あるコイン店、オークション、インターネット等。
オークションは主催者に誰でも委託できるが、手数料として10%取られる。
日本では年間7回のオークションが開かれている。
オークションが一番高く売れる可能性が高い。



<2011年の異変>
スイスのオークションに、コーラ片手のど素人アメリカ人が急に増えた。なぜか。
原因はアメリカ政府。スイスの銀行に圧力をかけ、「スイス銀行秘匿口座」の開示を求めた。
さすがのスイス銀行も、アメリカでの銀行免許取り消しという脅しに屈し万歳。

出るわ出るわで、スイスのUBS銀行だけでも4万7千人のアメリカ人口座があり、
そのなかの4450件が悪質という烙印を押された。

他のタックスヘイブンに移そうにも、本丸が陥落するくらいなので時間の問題。
全口座開示のタイムリミットが2012年の春。
ゴールドは売買記録を米財務省に提出する義務を負ってしまい、
貸金庫は何百億は四畳半ほどのスペースが必要でそんな金庫はない。

思案投げ首のあと、やっぱり安全策はアンティークコインしかないという選択になった。



カリフォルニアのゴールドラッシュは、
1848年にジョンサッターズ大尉のサッターズミルで始まりました。
そのことを歌ったダンフォーゲルバーグのサッターズミルです。
LPしかもってなくて、最近アマゾンでCDを購入したところです。
大好きな歌です。人間は変わらないですね^^





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