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本/文学芸術 記事一覧
2009年11月01日:  40才からの再出発
2009年10月03日:  「日の名残り/カズオイシグロ」書評
2009年09月14日:  なぜCDは74分なのか?
2009年09月09日:  村上春樹の人生の3冊
2009年09月05日:  ピアノの森16巻

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40才からの再出発 [本/文学芸術]


40 翼ふたたび (講談社文庫)

40 翼ふたたび (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/02/13
  • メディア: Kindle版


40代というのは、だいたい物がわかってきて、なお体力が残っているおもしろい世代であるとは、
司馬遼太郎さんが言ってました。
司馬さん自身も、40代は、代表作の四国4部作を完成させてます。
四国4部作ご存知ですか?
司馬さん自身が講演でクイズ出してました。

愛媛:坂の上の雲、11月からドラマ開始(もっくん、阿部主演)
高知:竜馬が行く、1月からドラマ開始(福山主演)
香川:空海の風景、
徳島:菜の花の沖、淡路島は阿波のようですね。これが変化球ですね。

さて、石田衣良の「40翼ふたたび」です。

この人は、まれにみるヒットメーカーです。
マンガのようにノンストップで読める、今の日本を映し出した作品のオンパレードです。
おすすめは、順番に以下です。

・池袋ウエストゲートパーク(僕の愛読書、絶対に1巻から順番で!)
・アキハバラ@DEEP、(ドラマ&映画化されましたね)
・東京DOLL、ゲーム業界の内幕を描く。ゲーム業界のビジネスモデルはこれを読むとよくわかる。

前置きが長くなりましたが、「40」も面白いです。
リアリティのある40代が、何パターンかでてきて、最後にブログがキーになり、
大きく話が展開します。HAPPY ENDです。深く涙をながしてしまう、話もあります。

この人の作品の根底に流れる、共通したものは、なにが幸せかということです。
うまいラーメンがたまに食べれて、好きな本がよめて、素晴らしい音楽を聴いて、
たまに人助けをして、その人の喜ぶ顔をみる。
これ以上の幸せはあるのだろうか?とIWGPシリーズでは問いかけてきます。


ちなみに、石田衣良の選ぶ青春小説ベスト5の中に、
村上春樹の「1973年のピンボール」が入っており、この前思わず再読しました。



曲はジョンレノンが40才のときに、5年間の主夫生活を終え再出発を誓った歌です。







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「日の名残り/カズオイシグロ」書評 [本/文学芸術]


日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

  • 作者: カズオ イシグロ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 文庫



・自分の持ち場でベストをつくす。

・人生も一日も美しいのは夕暮れ時。

・追い詰められたときに、その人の真価がとわれる。

職業倫理観や、人生訓など英国の執事を通して語らせています。

天下国家を語っても、自分のレベルでなにができるかが重要だし、
人が追い詰められたときの立ち居振る舞いは、みんな見てるもんです。

作者は日系英国人のカズオイシグロ。
89年の英国ブッカー賞受賞。
90年代の前半にアンソニーホプキンス主演で映画化。

2005年の「私を離さないで」は現在映画撮影中。
タイム誌の選ぶ、オールタイムベスト100小説に選ばれたりした。
普通の幸せが一番と気づかせてくれる、さすがによい本です。

ジャズ女性ボーカルのステイシー・ケントの作詞もやってたりします。
ちなみに、僕はステイシーのファンです。
イシグロの作詞したアイスホテル(ボッサで、編成はts,g,vo)をどうぞ。
tsのジム・トムリムソンはだんなさんです。




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なぜCDは74分なのか? [本/文学芸術]



カラヤン帝国興亡史―史上最高の指揮者の栄光と挫折 (幻冬舎新書)

カラヤン帝国興亡史―史上最高の指揮者の栄光と挫折 (幻冬舎新書)

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 新書


ベートーベンの第9が1枚に収まるのがいいという、カラヤンのひとことが決め手のようです。
それを錦の御旗にして、当時のソニーの大賀さんがフィリップスを押したと。

「ソニーとフィリップスによるCDの発表記者会見は、
81年のザルツブルグでのイースター音楽祭の最中に、
カラヤンの同席のもとで行われた。当初案はフィリップスによる11.5cm60分だった。」

また、カラヤンは帝王学をだれから学んだでしょうか?
「指揮者という職業は音楽的才能のほかに、
組織運営術、人心掌握術、大衆扇動術といった才能を必要とする。それは帝王学。
これらの能力にたけ、若きカラヤンが身近に感じた人物はひとりしかいない。
アドルフヒトラーである。」

クラシックジャーナル編集長の中川右介の書く本はどれも読みやすく、つぼをついてくる。
ちょうどスイングジャーナル元編集長の中山康樹のジャズ本が、一番読みやすいのと同じです。
ふたりともロックファン視点だからかな。

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村上春樹の人生の3冊 [本/文学芸術]






・ロンググッドバイ(長いお別れ)
・グレートギャツビー(華麗なるギャツビー)
・カラマーゾフの兄弟
だそうです。

人生の3冊とか言われたら身構えますよね。
村上春樹は潔く上記3冊をあげてました。

ロンググッドバイの「ギムレットにははやすぎる」という、
有名なせりふの意味をご存知ですか?
僕なんかは知らずにショットバーで使ってました。
まあ簡単に言うと、2人の共通の思い出(上記せりふ)があって、
それを言うことで、あのときの男は俺だと明かすわけです。
(本当は理由があって明かしたくないんだけれど)

ちなみにあなたの人生の3冊はなんでしょうか?

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ピアノの森16巻 [本/文学芸術]






8月に発売された最新刊。とうとうショパンコンクール2次予選に進出。
しかし一色まことさんは筆が遅いので、次刊は1年後かな?
マンガより先に2010年のショパンコンクールで日本人が優勝したりして。。
(5年に一度。1位なしの年も90年、95年とあった)

ピアノの世界の3大コンクール(ショパン、チャイコフスキー、エリザベート)は、
アシュケナージが制覇(ショパンはご愛嬌)してますが、やっぱりショパンとると大きいですよね!

とかバイエルしかやってないおっさんが言っても、しょうがないですが。

さすがに2日で5軒も飲み歩くとしんどい。なにを書いてるんだか。。

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