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「日本は世界4位の海洋大国」要約まとめ [本/歴史地政]



日本は世界4位の海洋大国 (講談社+α新書)

日本は世界4位の海洋大国 (講談社+α新書)

  • 作者: 山田 吉彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/10/21
  • メディア: 新書


【日本は世界4位の海洋大国/山田吉彦/2010年10月初版】
題名が「日本は世界5位の農業大国」に酷似。編集が同じなのでしょうか。
農業ほど名作ではないですが、それなりの面白さがあります。
ちなみに農業の過去記事の読書メモは下記です。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-03-22


日本の海には多くのエネルギーと鉱物資源が埋蔵されています。


以下に読書メモを。


<メタンハイドレード>
日本の天然ガス消費量の94年分が眠っているようです。(1996年通産省発表)
使用用途は都市ガスと、火力発電です。
目標はあと10年での商業化で、後押しする国家予算も世界最大級です。




<海中ウラン>
これが一番現実的です。東電の問題がなければ、すぐにでもいけるはずでした。
日本の原発の500年分のウランが毎年黒潮にのってやってきます。

すでに採算ベースにのってます。モール状捕集材を使ったウラン捕集方では、
原子力発電と火力発電の中間の発電コストです。

しかし、いくら採算ベースにのっていても、鉱山ウランとの価格競争には負けます。
現在の試算では、約2倍の価格です。
これは今後のウランの価格高騰と技術開発でどうなるかわかりません。

>エネルギーの未来に関する、過去記事です。環境派と経済派の読書メモです。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-10-16

http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-09-18

原子力シフトはロスチャイルドとロックフェラーが描いたシナリオです。
日本が海中ウランで、原子力による電力文明に移行するのが、
かれらのウラン&石油利権を圧迫するとでも考えたのでしょうか。。

陰謀論は面白いので、副島孝彦やベンジャミンフルフォードをチョイチョイ読みます。
とくにベンジャミンの最新作には、今回の地震は米国の地震兵器によるものだと。
(地震兵器は現実に存在してることは、米国国防省もみとめています)
つながるだけに怖いです。ベンジャミンの読書メモは以下。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2009-12-20




<尖閣諸島の海底石油>
1969年以降の日本の調査により、1000億バレル(700兆円)の埋蔵量があることが判明。
これはイラクの全埋蔵量に匹敵します。
途端に中国は、尖閣の固執をはじめ現在に至ります。
中国の調査でも700~1600億バレルの埋蔵が推定されています。
ちなみに、ご存知のように、歴とした日本領です。



ところで、今週は某石油元売の人と話す機会があったのですが、

・千葉のC石油の震災影響は、価格面でどこまであるのか?
⇒日本の需要は日量400万バレルで、供給は450万バレルある。
C石油は20数万バレルなので、供給面では問題ない。
またあそこにはオンリーワン製品がないので、なにかが止まることもないとのこと。
むしろ横のM石油がシェア7割もってる某製品が日本の供給面でいろいろ問題でてくると。

・じゃあなんで、ガソリンは上がってるのか?
原油CIFの円価は円高でそんなに上がってない。06~07年レベルでしょ?
⇒残念ながら需給ですと。便乗が今後増えなければいいですが。。




<鉱物資源>
日本近海の海水熱水鉱床には、銅、鉛、亜鉛、金、銀などの鉱物資源と、
ガリウム、セレン、テルルなどのレアメタルが含有されています。
陸上鉱床より、海底鉱床のほうがトン当たりの含有率は高いようです。

ただ現在の段階では、50kgの鉱物を引き上げるのに10百万円のコストがかかります。

またマンガン団塊やコバルトリッチクラスには、
マンガン、銅、ニッケル、コバルト、プラチナが含有されています。
今はレアメタルの価値が向上したので、採算ラインにのってきたようです。



今週みたカズオイシグロの「わたしを離さないで」。
兵庫は神戸で上映してないので、梅田までいったついでに見てきました。
いや~、ワビサビ、枯れた味わいのあるふか~い名画でした。
本のほうは、オールタイム小説100にも選ばれてる名作です。本が先のほうがいいです。
カズオイシグロの過去記事は下記です。
http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2009-10-03

http://donhenley.blog.so-net.ne.jp/2010-02-27

タイトル曲のネバーレットミーゴー、
ぼくの予想ではステイシーケントの起用をするとおもってたのですが、はずれました。
never let me go: rachel portman




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【武士の家計簿/磯田道史】読書メモ [本/歴史地政]


武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

  • 作者: 磯田 道史
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04/10
  • メディア: 新書


【武士の家計簿/磯田道史/2003年初版】
ようやく図書館からまわってきました。相当な人気です。
え!初版は2003年でしたか。映画人気になるまで、存在に気がつきませんでした。

文句なしに面白い1冊。
歴史学者(茨城大学准教授)が古書店から古文書を自腹で発掘し、
なにも無いところからこの物語を作り出した。男子一生の仕事とも言える名著です。

「もしドラ」も4年をかけて書き上げた1冊だからこそ、練り上げられた面白さがあるように、
この本にもそういう凄みがあります。

司馬遼太郎が、坂本龍馬や大村益次郎にスポットライトをあてたように、
著者が金沢藩士猪山にスポットをあてます。


以下に読書メモを。


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<江戸後期の貨幣価値>
    現代感覚  現在価値
米一石:27万円  5万円
金一両:30万円  5万5555円
銀一匁:4000円 666円
銭一文:47.6円 8.8円

現代感覚=現代の賃金から換算
現在価値=現在の米価から換算




<猪山直之のお小遣い>
猪山家の年収は、現代感覚でいうと1742万円/年。
(世帯構成は6人家族+家来2名=合計8名)
ただ身分費用=武士階級を維持するための費用が多額にかかり、直之の小遣いは5840円/月。

直之は加賀百万石を担うエリート官僚で、外出時は草履取りを連れて歩く身分でしたが、
むしろ家来の草履取りのほうがフトコロは豊でした。

草履取りは衣食を保障された上で、給料33万円/年、小遣い2500円/月、
+3回/年のご祝儀、+おつかいにでるたび、約1000円弱/1回の駄賃をもらいます。

しょっちゅう人前で土下座をし、つらい家事労働をしなければなりませんが、
外見的には立派にみえる武家よりも、経済的には余裕がありました。

武士は威張っているけど、自分の召使よりも金をもってない。

江戸時代は、権力、威信、経済力が一手に握られない状態であり、
革命がおきにくい構造となっていました。




<江戸時代の武家の離婚率>
武家は妻の財産を夫と分離しがちの傾向がある。
今後の研究蓄積が必要であるが、著者の調査した範囲では、高い離婚率が影響してると思われます。

武家の結婚と離婚を日本で一番詳しく記録している史料は、宇和島藩の家中由緒書。
生涯にわたって精密な記録が残っている32人の宇和島藩士を詳しく調べると、
4割の13人が離婚経験者。

また江戸時代の結婚は長く続かない。
宇和島藩士の52組の結婚カップルを追跡すると、わずか3年で20組が離死別していた。
20年継続した結婚は4分の1にすぎない。

嫁は子供をもうけてしっかり定着しないかぎり、いつ実家に帰るともしれない存在であった。
したがって妻の財産も独立的になりがちだったそうです。




申し遅れましたが、3月末のPLAYLOG閉鎖で、引っ越してきましたdonです。
読書メモを中心に、週に1回程度は記事を書ければと思ってます。
過去記事(読書メモ中心)はソネット側の準備が出来次第インポートする予定です。↓
http://playlog.jp/donhenly/blog/2011-03-20

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

無性に聞きたくなった、ムービングピクチャーズのSweet Cherie♪
しかしシェリーっていう曲多いですね。




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「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない」要約まとめ [本/歴史地政]



中国がなくても、日本経済はまったく心配ない! (WAC BUNKO)

中国がなくても、日本経済はまったく心配ない! (WAC BUNKO)

  • 作者: 三橋 貴明
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2010/12/23
  • メディア: 新書


【中国がなくても、日本経済はまったく心配ない/10年12月初版】
まず日本は輸出依存国ではありません。
09年の輸出のGDP比率は10%程度。
主要国との比較では、米国に次いで輸出の比率が少ないです。
(※主要国%:米7、露25、英16、仏13、独33、韓44、中24)
ちなみに輸入のGDP比率も10%で主要国の中では最低です。
立派な内需国です。

一方、中国への輸出と輸入の09年のGDP比率は、2.8%と2.4%です。
GDPには貿易黒字が加算されるので、
もし中国との貿易が途絶えると、0.3%のGDP減少になります。

また、中国からの輸入は代替がきく安物ばかりで、輸出は資本財です。
日本からの輸出が途絶えると、中国は完成品を製造できなくなり困るのは中国となります。

レアアースは、世界の3割が中国に埋蔵されていますが、シェアは9割です。
なぜかというと、ハイテク産業というレアアースの使用頻度の高い、日本に隣接してる条件を活かし、
ダンピングを繰り返して、世界各国の鉱山を閉山に追い込んだのです。

今回の騒動で、各国で鉱山再開の動きが出てきたのと、代替技術の開発が進み始めました。
どちらにしても日本はレアアースの備蓄は1年分あるので、今すぐどうなるとの話ではありません。
中国は、せっかく獲得した商圏を自ら手放したのです。

日中関係が損なわれると、これまでの対中投資が無駄になるとの話がでますが、
(工場の設置や支社など)日本の直接投資は09年末時点で60兆円ほどで、その6割が欧米です。
自動車摩擦など、過去の貿易摩擦で、現地工場化が進展したからでしょう。
ちなみに中国の比率は、わずか7.4%の4兆円強です。

この本は、中国民事訴訟法231条などの、最新のチャイナリスクが満載です。
読めば中国が、どれだけひどい国か、近寄りたくなくなること請け合いです。


うちの関連会社が、対中関連でかなりの経常を叩き出し、連結決算に大きく貢献しました。
ボーナスも若干はプラスになるでしょうし、中国は大事なお客さんと言うことになります。
そういう意味では、複雑な心境です。

また自分で関連する仕事では、ある種のサプライチェーンで大連地区から、
あるものを引っ張ってきてるのですが、品質が安定しません。
現地の熟練ワーカーが、すぐに転職するからです。
今年に入って、クレームが連発するので、なぜか調べるとワーカーの転職問題に行き当たりました。
人を派遣して技術指導までしてるのに。。悲しいことです。


以下に読書メモを。








<中国の個人消費>
主要先進国のGDPに占める、個人消費の割合はだいたい6割です。
(米国は7割と大きいですが借金して消費してるのと機軸通貨だから)
中流のいない中国は、35%と異常に低い。一方で「投資」は46%と異常に高い。
公共投資増と不動産バブルで「投資」が激増しています。

国民経済の発展にかかせない、個人消費ですが、様々な理由から屋台骨になりません。
人民元安政策、人件費抑制、極端な国内格差社会保障制度の未整備、中国が「国民国家でないこと」



<中国の格差>
日本では、沖縄と東京の所得格差は2倍だそうです。

地域格差:上海と貴州省。このふたつの地域の所得格差は10倍を超える。とても同じく国とは思えない。

戸籍格差:都市戸籍と農村戸籍の違いは、ほとんど国籍の違いに等しい。
農村戸籍の中国人民は、基本的には農村部で一生を終える。
都市に出稼ぎに出た農村戸籍の人民=民工は、就労許可が必要(まるで労働ビザ)。
都市戸籍の年間可処分所得は約20万円。農村戸籍の年間可処分所得は約6万円。3倍以上の格差

所得格差:中国と日本を以下に対比。
(中国)人口の10%の富裕層が50%の所得、人口の20%の貧困層が5%の所得
(日本)人口の10%の富裕層が20%の所得、人口の20%の貧困層が10%の所得


don補記:厚労省/国民生活基礎調査/2009年世帯所得の構成比

200万円未満    19%( 910万世帯)
200~ 400万円   27%(1300万世帯)
400~ 600万円   19%( 910万世帯)
600~ 800万円   13%( 620万世帯)
800~1100万円   12%( 580万世帯)
1100万円以上    10%( 480万世帯)

日本の場合は世代間で差があると思います。
新入社員は300万以下で課長になると、高額になったりとか。



<驚愕の社会保障制度>
米国は5千万人が一切の健康保険に加入してない。もっとひどいのが中国です。
上海の可処分所得は2万円/月程度ですが、上海の病院の平均医療費は、
1回の診察で6千円(5百元)だそうです。
なんと月収の3分の1!
しかも農村戸籍と都市戸籍で健康保険の制度が違うので、
農村戸籍で都市に出稼ぎにきた数千万人の民工は、健康保険の適用を受けられない。
いったいいくらかかるのでしょう。

また年金の加入率は、都市労働者で5割、農村労働者で1割。
ちなみに日本は、未納率が5%で未加入率が1%です。

年金や健康保険などの社会保障サービスは、統合された国民国家において、
お互いが万一を保障しあう制度です。社会的な合意が必要です。

中国は地域間や民族間の紛争が絶えず、国民国家が成立しません。
10年7月には広東省政府が、それまで広東語メインのテレビ放送を、
北京語に切り替える方針を発表しました。
このときのデモは広東市民2千人と1千人の治安部隊が衝突しました。
(中国は人民の政治的権利を認めておらず、当然ながらデモの権利もない)

中国人民たちは、互いに「同じ国において、運命をともにする身内である」
という認識は持ち合わせていないのです。



<人類史上空前の土地バブル>
09年の中国は、1年間に25%も土地価格が高騰しました。
6大都市に限ると、60%平均の高騰です。
80年代の日本と02年以降の米国でも、年10%~20%の高騰でした。
10%高騰が7年続くと土地価格は2倍になります。

共産党独裁国家の中国は、銀行に130兆円の融資命令を行いました。
民主主義国家では不可能です。融資を受けた企業はリーマン後の需要不足から設備投資は行わず、
半分が株と土地に流れました。

ちなみに北京では、03年からの7年間で住宅指数は800%です。
たった7年間で、価格が8倍になったわけです。

また上海郊外の60平米の核家族用のマンション価格は1千万円弱と、
パリの60平米の7百万円より高い。むろん両者の所得は10倍以上の差があります。

ようやく共産党も、金利の引き上げや、3軒目以降のローンの禁止、などの抑止策を打ち出し、
不動産売買益への30%課税の検討もはじめたようです。パーティは終わりました。



Nat King Cole - The Party's Over




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「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」まとめ [本/歴史地政]



日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)

日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)

  • 作者: 竹田 恒泰
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: 新書


<日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか/11年1月初版>

日本にいると実感ありませんが、世界はいま日本ブームです。
BBCの世界4万人の調査では、世界によい影響を与える国の順位で日本は、
06~08年は3年連続1位、09年はドイツカナダ、英国に続き4位、
10年はドイツに次ぐ2位です。

世界のホテルマネージャーの選ぶベストツーリストでも、
日本人はすべての地域で1位。(以下、英国、独)

食文化でも東京はミシュランの星で、総軒数、総星数、三ツ星の数すべてで、
パリを抜き1位。ミシュランガイドの社長が韓国の媒体に応えたインタビューでは、
「東京は驚くほど素晴らしい。シェフのレベル、料理の質、驚嘆するのは専門性。
パリの日本料理店はひとつの店で、焼鳥、寿司、うどんが食べれるので、
日本もそうかと思っていたが、東京で行った店はすべて専門店。
非常に印象的で、誰も追いつけない専門性を相当数の店が確保している」

クールジャパン関連では、世界のコミックショップに並ぶ9割が日本マンガの翻訳版で、
フランスではドラゴンボールZの視聴率が67%を記録したのは有名な話です。
またキャプテン翼の影響でサッカーをはじめた選手が世界中に数多くいて、
フランスのジダンや、06優勝のイタリアのトッティ、デルピエロなんかも翼のファンです。
特にジラルディーは全巻もってて、
「翼が歩んでいた道こそ僕らの夢そのものだったんだ」と語ってます。

翼は現在バルセロナに所属してますが、レアルマドリードの幹部が、
「なんで翼をレアルにいれないんだ」と怒ったそうです。

世界の人が日本を好きになってくれて、ほんとにうれしいのですが、
日本のまわりには、韓国、中国、北朝鮮と反日教育で日本が大嫌いな国があるのは、
悲しいことです。

まあいいでしょう。特亜三国を相手にしなければいいだけですから。

なんで日本がこんなに素晴らしいのか、同時併読した「坂の上のヤポーニア」にも共通してますが、
日本人の信仰と天皇制、地理的なものが大きいですね。









坂の上のヤポーニア

坂の上のヤポーニア

  • 作者: 平野久美子
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2010/11/22
  • メディア: 単行本




以下に読書メモ。


<神社の数>
全国には約8万の神社がある。小さいお宮を入れると30万にものぼるらしい。
また寺の総数も8万。全国の郵便局の数が2万5千、
コンビニの数が4万と比較すると、どれだけ多いかがわかる。

神道と仏教と儒教が日本の道徳の規範。
神道は最も古くから伝わる信仰で宗教のような説教臭さがない。
トイレにも神様(精霊)がいると考え、死後の世界などを考えない楽観的な信仰。

神道の最高神はアマテラスとされ、天皇の祖神。



<いただきます>
命をいただきます。との意味。動植物を自らに取り込んで、生かされていると感謝する。
一神教の神に祈るのではなく、万物に感謝をするのです。
ちなみにご馳走さまは、料理したり作物を作ったりしてくれた人に感謝する意味。



<和製漢字の輸出>
明治時代に西洋の概念を翻訳するときに、夥しい数の和製漢語をつくった。
これは大量に中国に輸出され、中国人が日常使う、社会科学、
人文科学分野の約7割は和製漢語。西洋と中国の間には大きく日本が横たわっている。
書ききれないが、一部を以下に。

自由、時間、工業、市場、芸術、景気、現実、基準、義務、関係
理想、目標、目的、宗教、文化、予算、電話、企業、商業、哲学・・

ちなみに「中華人民共和国」という国名のうち、中華以外は、和製漢語の輸入品です。



<江戸>
18世紀に、人口100万を超える都市は、世界で江戸しかなかった。
ロンドン80万人、ニューヨーク2万人。
「八百八町」とよばれる江戸は世界最大の都市だったのである。



<その他>
・世界にはパスポートの闇市場があり、最高値は日本のパスポート

・第二次大戦の日本の戦争犠牲者は人口の4%。宗教戦争が一番ひどく、
ドイツの30年戦争はドイツの人口の3分の1にあたる600万人が命を落とした。

・原始民族で、国土、国家、言語を持ち、1億人以上の人口を擁しているのは、
世界で日本のみ。日本は現存する唯一の古代国家。
米国先住民、ケルト、アボリジニーは国土と国家をもってない。

・英語は3億2千万人が国語として、3億5千万人が公用語として、
7億5千万人が外国語として使用する。世界の4分の1が話す言語。
英国は1066年からの3百年間はフランスの統治領となり、
公用語はフランス語の時期があった。。
14世紀になりようやく 議会も国王も英語を話すようになった。
もとは5世紀にブリテン島に移住してきたゲルマン小民族の話す地域言語。



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【中国分裂7つの理由】要約まとめ [本/歴史地政]



中国分裂 七つの理由

中国分裂 七つの理由

  • 作者: 宮崎正弘
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2009/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【中国分裂7つの理由/宮崎正弘/2009年9月初版】
最近、なんぎで怖い中国。分裂して、民主化してくれないかなぁと読んだ本。
作者は中国ウオッチャーとして中国全33省を踏破した宮崎正弘氏。

かつてソ連も15分裂するとは、誰も予想ができませんでした。

中国は56の民族が共存する多民族国家ですが、漢族が9割を超えているので、
どうやって7つに分裂するのか?


中国分裂のメインシナリオは、「華北」「華中」「華南」
に加えて、チベット、ウイグルの両自治区、旧満州の東北三省。これで6つ。
7つ目はオプションで、四川が重慶、雲南を飲み込んで新「蜀」を形成するか、
福建省が対岸の台湾と結ぶか。(内モンゴルは、モンゴルとの合併を考えているので除外)

ちなみに共産党内は、団派(共産主義青年団)vs上海派+太子党で権力闘争をやってます。
金がすべての上海派と裕福な共産党幹部の子弟の太子党が結んで団派に対抗しています。

以下に読書メモを。

<偽物文化>
偽札は中国の全通貨の20%と見積もられている。
レストランやデパートにはレジの隣に偽札発見機が備えられていて、
偽札がみつかると警察を呼ぶでもなくこれ偽札よとつき返してくるだけ。
中国的日常風景である。



<広東はもともと独立志向>
華南の人々はもともと反中央で独立精神が旺盛。
製造業が密集し、他の地域からの労働者もたくさん流入し、
広東省経済圏単独でもGDPの20%を稼ぎ出している。
さらに広東人は上海人が大嫌い。おなじ中国人という意識がない。
あたかも韓国人と日本人のいがみあいに似ており、
広東人は上海人と食事を一緒にすることさえ嫌がる。



<チベット虐殺>
1950年代以降に虐殺されたチベット人は、120万人と言われていますが、
なぜ中国はチベットにこだわるのか。

①レアメタル
中国は長期的な資源奪取に関心が深く、チベットには、
金銀銅、クローム、鉛、ウラン、鉄鉱石、石油があり色石、オパールもある。
(過去に併合された、四川、青海、雲南含む)

②宗教上の脅威
共産主義は一種カルト的な一神教。毛沢東以外の偶像は不要。

③水源の確保
黄河、長江の水源はチベット高原であるという地政学的基本。
13億の民が水を安定的に得るためには、水源を自分達の領土にしておこうという発想。

④番外編
パンダは中国のパンダと言うべきではなく、チベットのパンダと呼ぶべきだ。
チベットのシンボルである。チベットを55年に四川省に併合したため中国のイメージに。
わずか半世紀の事です。

チベット亡命政府のまとめた、チベット3州の死者数は以下
拷問:173,221
死刑:156,758
戦闘:432,705
飢餓:342,970
自殺:9,002
傷害致死:92,731
合計:1,207,387人



<分裂する7つの理由>
ちなみに、作者の言う7つの理由ですが、あまり新味はありません。

1.地域ブロック化と経済圏
華北、華中、華南の3分裂状態は中国人には常識。

2.金融膨張による、貧富の差の拡大

3.利権による縦割り
上海(華中)の利権は、ハイテク、パソコン、国際金融華南は製造業(自動車産業)、
華北は大型商談の許認可権

4.風化する中華思想
愛国よりも金が優先らしい

5.偽者文化
愛国主義とか中華民族とかのスローガンそのものが偽

6.矛盾する少数民族支配

7.ネット社会
  


<まとめ>
清朝末期の学者の研究によれば、
秦の始皇帝による全国統一から1920年までの2141年の間に160回の内乱があり、
合計896年間をそれに費やしたそうです。

ほぼ2年に1回、中国は内乱を繰り返してきた計算になります。

こういう歴史的背景をみると、抑圧されたものがたまると、分裂に向かうのが、正常な動きだと思われます。

地政学的分裂:
華北(北京)、華中(上海)、華南(香港)をメインに分裂

言語的分裂:
カナダのような言語圏による分裂と言うなら、北京語(一応標準語)、広東語(香港で有名)、
福建語(台湾語も含まれる)、上海語(しゃべれないと田舎者扱いされるらしい)、四川語、
あたりで分裂か

文明的分裂:
狩猟牧畜の匈奴系民族、トルコ系、焼畑のタイ族系、ラマ教のチベット&内モンゴル系、
漢人文明などに分裂

この本を読む限りは、中国の覇権主義は用意周到で恐ろしい。
なんでもいいから、早く分裂して、親日になってほしいです。



ブランキージェットシティの悪いひとたちです。
チベットの穏やかな仏教徒たちが、いつの日か幸せになることを祈念します。


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昭和天皇論/小林よしのり [本/歴史地政]


ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論

ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論

  • 作者: 小林 よしのり
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 単行本



読後感が、すがすがしい1冊です。

ぼくは昭和史は苦手でした。大東亜戦争に負けるので、読んでて面白くないのです。
ただその後の奇跡的な日本の発展をみると、素晴らしい時代だったということでしょう。
先人のおかげです。

・冷戦下の米国の庇護
・朝鮮戦争特需
・教育水準の高さ
・もともとの技術力の高さ
・資源安
・米国中心の成長する巨大な市場

なんかが高度成長のおもな理由なんでしょうが、
個人的には世界史的な大きな流れや、日本人のベースにある何かが作用したと思ってます。

日本を4等国にしようとした、GHQの教育政策(WGIP)により団塊サヨクが生み出され、
(自虐史観、アジア幻想)現在はその影響下にある日本ですが、徐々に脱しつつあります。

昭和天皇論を読めば、なにか、を再認識できると思います。

日本史上最難局の総理大臣の鈴木貫太郎、陸軍大臣の阿南惟幾に光をあててるのは、さすがです。
こういう侍がいろんな分野で、たくさんでてきて欲しいです。
あ!自分もならないと。。


<目次>
・昭和天皇はマッカーサーとの会見で何を語られたか
・終戦時、国民の天皇への思い
・天皇は玉音放送で何を語られたか
・「聖断」という奇跡
・昭和21年元旦勅書は「人間宣言」ではない
・沖縄を守った天皇メッセージ
・昭和天皇の御巡幸
・決着、昭和天皇の戦争責任
・白村江の敗戦 天智天皇に学べ


昭和の香りのする、Christina Aguilera Candyman です


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「日本は世界5位の農業大国」書評 [本/歴史地政]



日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)

日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)

  • 作者: 浅川 芳裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/02/19
  • メディア: 新書


日本は農業大国だったんですね。目から鱗がおちる本でした。

08年度の食料自給率は41%でしたが、どうとでもいじれる数字で、
実際は60%を有に超える数字です。(詳細省く、理論武装したいかたは本でどうぞ。2月20日初版)

そりゃスーパーに行った実感は、あきらかに7割近いですよね。
生産額ベースの自給率は、66%(41%はカロリーベース)。

じゃあなんで、わざと低くみせるのか?
利権です。

日本の農業を牽引すべき農水省が、省益と天下り先の利益を追求し、
農家や国民を苦しめてるのが現在の日本の姿です。

もちろんマスコミは書けません。
農水省は電通に税金からキャンペーン費(丸投げ)を巨額に払ってますから。

小麦やバターなどは国家貿易を行っていて、農水省の財源確保になっています。
だいたい国際小売価格の3倍が日本の企業や消費者が購入できる価格です。

おかげで日本のエンゲル係数は、先進国のなかでは頭ひとつぬけています。

そうやって高く調達された原料では、加工食品の国際市場では戦えません。
ビジネスチャンスを奪っているのです。

さらに2011年から民主党の世紀の愚策、1兆4000億円を投入する、
「個別所得補償制度」が施行されます。
ようは赤字農家に税金をばらまくのです。

これがプロ農家の生産性向上の為なら問題ないのですが、
擬似農家(兼業)にばらまくようです。
本業はサラリーマンなので、趣味的に赤字でやってる農家へ、票田固めのためにばらまくらしい。。

上位7%のプロ農家が全農業生産額8兆円の6割を産出、国民の胃袋をささえているのに、
擬似農家にばらまいて、健全な競争ができなくなり(ダンピング等)、
プロ農家の経営もあぶなくさせる悪法です。



提言として、「日本農業の成長八策」(本でどうぞ)を明示しています。
なるほどと思える良策ばかりです。
試算では3000億円の税金で、米国を抜いて先進国1位になる、
18兆円の農業産出額になるビジョンです。

35歳の著者浅川さんに本気で農政をまかせてみたい。
農水省も浅川さんと同じ絵がかけるのならそれでもいいんだけど。。


どうしても、以下の経済学の名言を思い出してしまいます。。

アダムスミスの公理
人間は自己利益を最大化するよう行動する。

スティグリッツの名言
官僚は自分の属する省庁のサイズを最大化しようと努める。



ビーチボーイズのファーマーズドーター♪
63年、サーフィンUSAの2曲目です。曲中のハミングが好きです。



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民主党政権で日本経済が危ない本当の理由/三橋貴明 [本/歴史地政]


民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由

民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由

  • 作者: 三橋 貴明
  • 出版社/メーカー: アスコム
  • 発売日: 2009/11/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


日本経済復活の処方箋が書かれてます。

一言で言うと、国債を発行し、政府支出を増やし公共投資(フロー)を成長分野に突っ込み、
GDPを増やすと言うことです。

消費も投資も冷えこんでるので政府支出しか、
GDPアップはないのです。
(GDP=消費+投資+政府支出、細かいのは略)

政府の負債はどうするか、いわゆるインフレターゲットを設定して、
借金を希薄化させることが最適との事です。

そこに至るまでの政府の利払いはどうするか。
国債の購入者の94%は日本国民なので、
日本のGDPに還流しており減らす必要はないのですが、気になるなら、日本銀行に買取らす。

そうすれば、日銀は政府の子会社に該当するので、
日銀に払われた国債金利は、丸ごと国庫に納入されます。

日本と違って諸外国は、国債の購入者は外国です。返せない場合はデフォルトし、IMF行きです。
国債を発行しても購入者のいない未達を繰り返しています。中国にしても、欧州にしても。

この本には、民主党の失政のことは、ほとんど書かれてません。
250p中の20p程度です。書いてもぶれるから。。

とてもわかりやすい、マクロ経済の決定版だと思います。
・誰かの資産は、別の誰かにとって負債である
・政府の負債(国債)は国民の資産である
たぶん読んだ後は、視界が変わってくると思います。


ぼくが高校時代にレコード集めてたケニーロジャースで、ギャンブラー♪


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「闇の支配者最終戦争/ベンジャミンフルフォード」まとめ [本/歴史地政]



闇の支配者“最終戦争”~そして、新しい時代の突入へ~

闇の支配者“最終戦争”~そして、新しい時代の突入へ~

  • 作者: ベンジャミン・フルフォード
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2009/08/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【闇の支配者最終戦争/ベンジャミンフルフォード】
いわゆる陰謀論。
ただし著者が日経記者やフォーブスのアジア支局長という職歴を経ていたので、
妙に説得力があります。日経時代の上司に闇のことを書こうとして、
「そういう本当のことは書くな」と言われたとのくだりは、笑ってしまいました。
ファンタジーとして読むと面白い。

ロスチャイルド、ロックフェラー、ブッシュ、モルガンなどが、
自分たちの利益のために暴力、金融、政治を操り、世界を支配してきた裏の歴史が記されてます。

世界の軍事費は200兆円/年で戦争利権があり、
それを阻止しようとするとルーズベルトやケネディのように暗殺されるようです。



<面白記事>

・日航機墜落事故は、CIAの恫喝。その後に圧力に屈しプラザ合意

・竹下、橋本、小渕総理は、CIAにより毒殺。(米国債の売却や、外貨の平和利用問題)

・ほとんどの戦争は仕組まれたもの(ワンピースのビビ編のような)

・9・11は自作自演、ビルの崩壊は爆弾

・HIV,鳥インフルは生物兵器。人口の削減のため

・気象兵器、地震兵器は実際にあり、電磁波で引き起こす。

・四川省の地震は米国の中国に対する恫喝。北京五輪88日前を狙って起こした。

・中国はロシアから気象兵器を購入。カトリーヌで米国に反撃



こうしてみると、小沢が中国にとび、反米同盟のきっかけをつくった後に、
静岡地震がおこったのは、なんともいえない気分になります。
竹中が金融開放せざるを得なかったのは、米国から地震兵器で恫喝されたためと、
竹中の側近談、その後に新潟地震。

すべてが嘘と、言い切れません。ぼくたちは、何も知らない羊の群れかもしれないですね。



誰がケネディを殺したのか♪
そう君とぼくだ♪

悪魔を哀れむ歌/ローリングストーンズ♪
キースにギター、ミックにハーモニカを教えたブライアンが廃人になり、
ベースはキースが弾いてます。僕のカラオケの十八番。





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天皇論 [本/歴史地政]


ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

  • 作者: 小林 よしのり
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/04
  • メディア: 単行本


これ1冊から、多くのことが学べます。
日本が大好きになります。
ひとりでも多くの人に読んでもらいたい本です。

図書館で10人待ちだったのでようやく読めました。

日本史、世界史(残虐な)、戦後のマッカーサーのWGIP
(敗戦国民に自分たちが悪かったと思わせる教育プログラム)、
言霊信仰(いいことを言えばいいことが起き、悪いことを言えば悪いことがおきる)、
皇室に関する基礎知識なんかが、すっと頭に入ってきます。


・君が代の成り立ち<序章から>
大山巌(薩摩藩)が、古今和歌集から選歌した。
読み人知らずの歌で、日教組の言う天皇の代という意味ではない。
単純に君や僕の世界という意味。


国歌の成立さえ、教育されてない。僕は知りませんでした。
うーん。戦後左翼と日教組、消滅してほしい。。

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